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素顔のカラヤン―二十年後の再会 (幻冬舎新書)
 
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素顔のカラヤン―二十年後の再会 (幻冬舎新書) [新書]

眞鍋 圭子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

二十世紀の大指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン。一九七三年のインタビューを機に彼の絶大な信頼を得、以後、通訳兼秘書を務めた著者が語る巨匠の素顔。シャイで口数少ない一方で、オペラの話になると多分に饒舌、食事のときはよく笑い、荷物のパッキングは驚くほど整然として、時に夜中の電話で弱音を吐く…。なぜ彼は「完璧主義の音楽ビジネスマン」と誤解されたのか?初めて出会う人間カラヤンの記録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

眞鍋 圭子
愛媛県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。東京藝術大学別科チェロ専攻、ベルリン自由大学とミュンヘン大学にて音楽学専攻。自由大学在学中より音楽ジャーナリストとして活躍。ベルリン・フィル来日の際は、カラヤンのコーディネイト兼秘書役を務めた。その後、カラヤンらのもとでオペラ製作の方法を学ぶ。1983年サントリーホール設立プロジェクトに参加し、オープニング・シリーズの海外企画を担当。現在、エグゼクティブ・プロデューサーとして、ホール・オペラやウィーン・フィル演奏会の企画を手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 254ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2009/07)
  • ISBN-10: 4344981383
  • ISBN-13: 978-4344981386
  • 発売日: 2009/07
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 46,938位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kewpie VINE™ メンバー
形式:新書
自分にはとても敵わないような抜群の能力をもった人物をみたとき、英雄として仰ぎ見る人と、欠点を探して貶める人とがあるように思う。カラヤンの場合、本人が弁解を一切しない人であったこともあり、毀誉褒貶はとりわけ激しかったし、今も激しい。クラシック音楽の愛好家の中では、カラヤンを嫌い、その悪口を言わなければ一人前でないかのように思われている節もある。しかしそれらの罵詈雑言の大半が名誉毀損にも相当するような事実無根の誤解・曲解であることは、種々の伝記を総合した結果ほぼ間違いないことに思われる。これについても、カラヤンの検閲を通過した書物しか流通していないからだとする人は多い。そこまで疑われたら当方も証明の仕様がないけれど、こうして没後出てくる回想記にも、私の知るカラヤン像との矛盾はとくにないようであるから、彼が口ベタでシャイで質素で謙虚な人柄であったことは、大きな間違いではないのであろう。つまりオビに書かれている「こんなカラヤン知らなかった!」という文句は、マスコミがした歪曲を自己修正したに過ぎないのである。確かに大半の人はマスコミが作ったカラヤン像に踊らされて知らなかったのであろうが、彼の伝記をきちんと読んだ人には自明のことばかり。アンチ・カラヤンの誤解をあえて弁護して言うなら、カラヤンの取り巻きがカラヤンの虚像作りに大きく「貢献」したのだろうと思う。

著者はカール・ベームの回想記を書いた人だと記憶している。カラヤンの死後20年経って、楽壇が彼を失ったことの測り知れない損失が、本書から実感できる。日本人の回想は地元ヨーロッパの書物にはまず引用されないから、これは貴重な資料である。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ER トップ1000レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
『素顔のカラヤン』というタイトルのわりに、カラヤンのエピソードは多くなかった。
半分くらいは著者の自伝的要素があったんじゃないだろうか。
ただ、カラヤンという人のプライベートな姿を知るための貴重な本ではあると思う。

この本の中で面白かった一節に、以下のようなものがあった。

カラヤンが本番前に、ソニーの盛田氏から新製品ウォークマンを渡された。
その性能チェックのためにカラヤンは音を聴いてチェックしていた。
さて、いざ本番が始まると、カラヤンは出だしから指揮を間違えたのだ。
オーケストラは戸惑って、演奏をストップ。
それに対して、カラヤンも「あれ?」と指揮を中断。
再度、やり直し。
しかし、カラヤンはまたもや指揮を間違えたのだ。
そして、コンサートマスターから間違いを指摘され、仕切り直し。
この話の面白かったのは、ここからである。
その日、オーケストラには参加していなかった団員が、著者のことろへやって来て、
「どうしてカラヤンはチャイコフスキーの第5番を指揮を始めたのですか?
あれはどう見たって、チャイコフスキーの5番だった!!」
と言ったというのだ。
そして、実はカラヤンが直前にウォークマンで聴いていたのが、
まさに、そのチャイコフスキーの第5番だったのだ。
これは凄い。
まず、間違いに気づいて演奏を中断したオーケストラが凄い。
プロには指揮者の間違いが分かって当然なのかもしれないが、
3拍子と4拍子を間違えたのならともかく、強弱の間違いなのだから、
素人からしたら、やはり凄いと感じてしまう。
そして、この質問をした団員がさらに凄い。
振り方で、チャイコフスキーの第5番と分かるところが凄い。
最後に、カラヤンが凄い。
指揮者は、オーケストラの音を聴きながら指揮するわけではない、ということだろうか。
自らの頭の中にある音をオーケストラに再現させるべく指揮をするためには、
演奏されている音よりも少し先に思いを巡らせなければならないのだから。

カラヤンにかなり近かった方が書いている本なので、
カラヤンびいきになってしまうのは仕方がない。

音楽に対して真摯で、人に対して不器用で、
自分を良く見せることが下手で、人から誤解されやすい。
そういうカラヤン像を持つようになる一冊。

ちなみに、文体は「ですます」調。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くう
形式:新書
著者がカラヤンと出会った1970年からカラヤンが亡くなる1989年までの、指揮者・演奏家・音楽家としてのカラヤンの姿が記されています。CDに録音された曲やマスメディアから伝わるものとは一味違うナマのカラヤンが描かれています。この本に書かれたカラヤンの真摯な言動から、仕事をする上で、生きていく上で、示唆に富むメッセージが込められています。また、著者が、出会った人々を大切にして、その出会いを織りなしている様も伝わってきます。カラヤンのCDをまた聴いてみようと思わせる1冊です。
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