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素粒子 (ちくま文庫)
 
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素粒子 (ちくま文庫) (文庫)

ミシェル ウエルベック (著), Michel Houellebecq (原著), 野崎 歓 (翻訳)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人類の孤独の極北に揺曳する絶望的な“愛”を描いて重層的なスケールで圧倒的な感銘をよぶ、衝撃の作家ウエルベックの最高傑作。文学青年くずれの国語教師ブリュノ、ノーベル賞クラスの分子生物学者ミシェル―捨てられた異父兄弟の二つの人生をたどり、希薄で怠惰な現代世界の一面を透明なタッチで描き上げる。充溢する官能、悲哀と絶望の果てのペーソスが胸を刺す近年最大の話題作。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ウエルベック,ミシェル
1958年、フランス海外県レユニオン島生まれ。国立高等農業学校卒業。小説第一作『闘争領域の拡大』で、一躍注目を浴びる。現在フランスでもっともスキャンダラスな話題につつまれた作家である

野崎 歓
1959年、新潟県生まれ。東京大学大学院助教授(言語情報科学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 人間社会の再生の道, 2007/2/8
By ringmoo (愛知県高浜市) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
見事に対象をなす異父兄弟のミシェルとブリュノの人生が描かれます。
奔放な男性遍歴を重ねる母に見捨てられ、母の愛を知らずに二人は育ちます。ミシェルは、愛することが出来ず学究に向かいます。ブリュノは、性欲の果てに「愛」を求めてゆきます。そうした二人の前半生は、孤独で悲惨なものでした。
そんな二人がやっと「愛」を見つけます。しかし、その相手は共に病に倒れ、ブリュノは精神的に壊れてゆきます。一方、ミシェルは「愛」を知らない内は「死」を知らずにすみましたが、「愛」を知った後では「死」しか残っていませんでした。

宗教が世に君臨していた時代から人間が頂点に立った時代へと移ってきたのですが、それも「人間が死んだ」というときに至ります。
個人中心の現代は、「家族」を崩壊させ、性の自由化を進めます。そこをベースとしたアメリカ的広告社会は、格差を進め、人々に孤独感を強め、不幸をもたらします。
ここまできた社会の再生策として、人間の終焉と人間による新しい種の創造を持ってきます。この解決策が突飛なものととるかどうかは、一人一人の世界観によるのでしょう。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 もしかして現在進行形、という夢想, 2007/10/30
久々にスケールのでかい小説を読みました。

はじめは、そういう感じじゃないんだな。人生いいことなんかほとんどなかった国語教師ブリュノとノーベル賞候補になる程の生物学者ミシェルという異父兄弟のおじさん二人の生い立ちがちまちま語られていて。60年代から現代に至るヒッピーカルチャーが対比として絡むそのネガティブなちまちまっぷりは人生そもそもそんなものかもと思うだけに、読んでいるほうもかなりうんざりしてきてきます。
もう彼らの人生もうんざりなら、馬鹿げたヒッピーライフもうんざり。もうほんとなんて現代は不幸なんだろう。わたしだってあと10年もしたらこんなうんざりしたおばさんになって希望も何もないんだろか。そんなのはいやだ〜〜。

…みたいな気分になったところにいわば最後のどんでん返し。いっとくけど、いわゆるハッピーエンドじゃありません。思いもよらないSF的結末だけれど、うんざりがうんざりなだけに実感として納得できてしまう。300ページ以上にわたるちまちまはたった20ページの鮮烈な結末をリアリティあるものとするためにある、まさに衝撃作。映画「猿の惑星」で最後自由の女神がでてくる、あの衝撃の感覚を思い出しました。あれはとことんフィクションにしておいて、最後あのワンシーンでリアルなものに転換するので意味合いとしては逆なのですが。

形而上学的変異―すなわち大多数の人間に受け入れられている世界感の根本的、全般的な変化―は、人類史上まれにしか生じない。その例としてキリスト教の登場をあげることができる。

「素粒子」プロローグより抜粋。そしてそういった形而上学的変異は既存の政治・経済システムや社会的ヒエラルキーを容赦なく一掃してしまい、いかなる人間の力によっても止めることができない、キリスト教がローマ帝国を、近代科学が中世キリスト教文化を崩壊させてしまったように、と続くのですが。そういう形而上学的変異ということを今の時代において夢想せずにはいられませんでした。
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44 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 星1つが、一番最高の評価だと思います。 なんか、おれってつまんないこと言ってんな。, 2006/12/21
いやー、もう読み終わってへこんだ。
なんてーか、へこみまくった。
きっと、いい本だと思う。
もっとこの本を皆が読んで、気分を悪くしていただければと願う。

てかウェルベックのプラットホームや権力闘争は、
なんか僕にはつまらなかった。
この人の著作は、素粒子を読んでへこめばいいでしょ。
この人の考え自体は気にしないで(インタビューとかもっともすぎて、あまりおもしろくなかったかも)、素粒子のラストの無責任な放り出し方とかに衝撃を受けて、ア〜ンド2〜3週間はへこんで生活しましょー。
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