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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「セカンドクリエイション」というタイトルで以前単行本で発売されていた書籍の文庫版,
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レビュー対象商品: 素粒子物理学をつくった人びと〈上〉 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (単行本)
この本は著者たちが、世界各国の素粒子物理学者にインタビューして、彼の個性を強調して,1980年代までの素粒子物理学の研究を描いています。当然、当時に重要だと思われた事が中心に歴史が構成されていきますが、生き生きと描かれていると思います。一般向けの解説書にありがちな、又聞きや二次資料ではなく、大勢の当事者に会って、1冊の本に仕上げる著者たちの苦労は大変だった思います。また、それだけの費用や時間を費やして書籍にするという原出版社や研究を助成した機関は偉いと思いました。別の側面と、新しい話題を含めて知りたい時は、M. ヴェルトマンの「素粒子世界における事実と謎 」を読むといいでしょう。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
上巻は、X線の発見からパリティ保存則の破れまで,
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レビュー対象商品: 素粒子物理学をつくった人びと〈上〉 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (単行本)
研究者たちの人間模様をとおして描いた、素粒子物理学発展史。
さまざまな失敗談や歴史に埋もれた研究者へのインタビューなど、ふつうの科学解説書では読めない逸話にあふれ、一気に読めてしまうおもしろさです。 初版が1986年('96年改訂)ということもあり、内容は多少古いものの、ファインマン,シュウィンガー,ベーテなどをはじめとする、すでに故人となった大物たちへの直接取材が行なわれており、歴史的にも価値の高い内容といえます。 巻末には、50頁をこえる注記や引用文献も。 上巻では、X線の発見から量子力学の建設、量子電磁力学の成功、湯川中間子論にはじまる原子核内部の研究、つまりは素粒子論の黎明期へと話はすすみます。 上下巻あわせ本文のみで900ページを越える内容ということもあり、研究発展の流れだけではなく、現場におけるさまざまな話が興味深く描写されています。 20世紀初頭、致死量に近い放射性物質を、ゴム手袋だけで持ち運びしていたという、実験家たちの身の毛のよだつような話。 現在の大学では、ラザフォードの原子核発見の実験を再現しようとすれば、放射線源の入手から運搬、それに健康管理の問題までふくめ、関係当局の許可を取りつけるだけでも大変な手間がかかるようです。 また、宇宙線観測がさかんに行なわれていたころには、冬の高山で遭難する物理学者も少なくなかったのだとか。 しかし、そういった宇宙線観測をつうじ、数多くの新粒子が発見され、やがて時代は素粒子物理学の領域に突入していきます。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「素粒子物理の内幕」 「素粒子物理学会(学者世界)の内幕」と題するに相応しい(訳者・鎮目恭夫),
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レビュー対象商品: 素粒子物理学をつくった人びと〈上〉 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (単行本)
本書は「The Second Creation」(原著改訂版(1996))の翻訳です。量子力学〜場の量子論〜標準模型(強い力・弱い力・電磁力を記述する理論)〜大統一理論までの20世紀素粒子物理学の歩みを、膨大な資料と詳細な識者インタビューで再構成しています。(原著初版の刊行時期(1986)の関係で、南部先生の話は出てきますが、小林・益川理論やニュートリノ物理学(小柴先生〜戸塚先生)への言及がありません。これらは下巻付録に補足あり)
本書の特徴は、歴史や現状の解説に飽き足りることなく、素粒子物理学に関わった有名-無名人(人名索引に約350人!)に幅広くスポットを当て、科学者の実像に迫った点にあります。(「X線からクォークまで」を柔らか目に書き換え「ヘウレーカ!ひらめきの瞬間」のような逸話をテンコ盛りにした感じ) 。 本書を読みながら「『既に創られた物理学』を学ぶことと、その物理学が創られた当時に創った本人が考えたことは全く違うんです。もしどちらも同じと思っている人は試験勉強だけをしてきた人です」(湯川秀樹「物理講義」)という言葉を思い出しました。科学の最先端はいつでも"混沌"としています。そんな中、科学の進歩を駆り立てるのは"論理以上の何か"ですね (例:審美眼/ドグマ)。後になって「あの時点で"標準理論"が芽生えていたな」と気付いたとしても、それは"後知恵"(20/20 hindsight)です。当時の当事者にとってさえも其処まで思ってもみなかったということがある訳です。読了後「LHCでの実験や暗黒物質・暗黒エネルギーの解明で素粒子論〜宇宙論がどの様に発展するだろうか? 新たな"混沌"が生じた方が 科学の進歩を促すだろうなぁ」と思いを馳せました。 図解は少なく、訳も少し硬く、前知識(例「クォーク」)がないと読み辛いかも?、という訳で評価は★4つ (個人的には★5つ)。
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