1946年の作品(日本でいうと戦後間もない時期になる)。その時期にこのような作品ができてしまうところに、ハリウッドのすごさを感じてしまいます。
公開時は全くヒットせず、二束三文で売り渡されて、アメリカでは、毎年のようにクリスマスの時期にテレビで放映されることとなり、そのため返って非常に有名な作品になったということです。
そして、現在活躍する多くの監督がテレビで目にし、自身の作品に多大な影響を与えたということです。その一人クローネンバーグ監督は、ある本によると、この映画を幸せな気持ちで観ている人がいたら、それは間違っている。「自分が存在しなかった世界」で、恐怖を感じなければこの映画の本質を理解しているとは言えない、というような発言をしているそうです。
「自分が存在しなかった世界」の場面はよくできていました。ヒッチコック劇場や、ウルトラQを観ているような、SF的な恐ろしい感覚があります。あと驚いた場面は、主人公が自殺しようとする場面で出てくる天使と、その天使がとった行動です。こんなに古い作品でこんな発想ができるとは、今観ても、びっくりしました。
観終わったあとは、感動と幸福に包まれます。個人的には、妻役のドナ・リードがとても素敵で良かったです。いろいろな要素があり楽しめる作品だと思いますので、ぜひ多くの人に観て頂きたいです。