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現代でも、早朝の放送に合わせ、毎日ラジオ体操にいそしむ老人たちがいる。その数およそ1000万人。これは戦前の全体主義の名残ではないのか。高橋氏は疑いを抱き、老人たちにインタビューしてまわり、またラジオ体操の歴史を克明に調べ上げた。その結果として明らかになったのは、ラジオ体操がむしろ軍国主義には取り込まれない、体操のための体操であったという事実である。ラジオ体操は身体の規律化の道具ではなかったのである。
こうした事実が、ラジオ体操をつくった人々へのインタビューや調査から浮かび上がり、また現在のラジオ体操老人の意識へと重ね合わされていく。ユーモアたっぷりの語り口調はラジオ体操というテーマと絶妙にマッチして、時のたつのを忘れ読みふけってしまった。
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