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微妙につながりはあるけど、基本的には独立した短編集のスタイルをとっている作品。細めで硬質な感じの線で描かれる、特別可愛くも、かっこよくもないキャラクター。彼ら彼女らは、日常の中でどこか満たされない感じを抱えている。だれかに相談するほど明確なものではなく、叫びだしたくなるほど切実なわけでもない、だけど確実にそこにある不!安と焦燥。別にものすごいことは起こらないし、ストーリーのラストで問題が解決されるわけでもない。キャラクターは強くもなければ弱くもない普通の人間で、僕たちがそうであるように、その不安と焦燥と折り合いを付けながら、それでも日々を暮らしていく。淡々としたトーンでありながら、読み終わると何かが残る、そういう作品です。よしもとよしとものマンガにちょっと似たテイストかもしれない。
この第一巻には9つの作品が入っていて、どれもすばらしいというハイレベルな短編集だけど、個人的な好みでは「坂の多い街」「シロップ」がオススメ。
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