ヒット曲「素敵なラブリーボーイ」から始まる、林寛子サードアルバム、もちろん初CD化。「カモン・ベイビー」では、シャウトも決めたパワフルでパンチの効いたロックンロール系の曲。前半はオールディーズ風のアップテンポな曲が多く、また、デビュー曲「ほほえみ」が再収録されている。阿久悠・三木たかしコンビの名曲「夕月白く」も忘れがたい。
アルバム後半はカヴァー曲で占められている。フォーク、カントリーから当時のヒット曲、洋楽までと幅広い。「すてきな16才」の堂々とした歌いっぷり、「この広い野原いっぱい」ではゆったりとした歌唱ながら、余裕すら感じさせる。「ロマンス」、これは圧巻。岩崎宏美よりもうまい? 岩崎版よりも艶のある声はもうベテラン歌手の貫禄すら漂う凄さ。
とにかく、変幻自在のヴォーカルがたっぷり聴ける名作。あとはライヴ・アルバムがCD化されれば文句はないのであるが…。