約150年前に提示されたリーマン予想は、多くの数学者の探究を跳ね除け未だ解決されていません。
数学に興味のある人なら一度は聞いたことがある予想だと思います。
しかし、この予想の本質を理解するのは専門家以外の者にとって難しいかもしれません。
その理由は、以下の点ではないでしょうか。
1.予想の主張そのものを理解するのが難しい。
(大学で学ぶ複素関数論等の知識が必要となる。)
2.予想の重要さを理解するのが難しい。
(リーマン予想は素数と密接に関係があるが、どのように関係するのか、
またリーマン予想が解決された場合、素数についてどんなことが明らかになるのか。)
この本は、これらについて専門家の立場から丁寧でかつ明確な説明を与えています。
簡単な無限級数で定義されるリーマンのゼータ関数の定義域の広げ方、リーマンよって与えられた素数の個数に関する明示式などを出来るだけ難しい言葉を用いず説明することで、リーマン予想の主張と
その重要性を簡明に述べています。
リーマン予想に関する書物は多くありますが、著者が第一線の研究者であり、予想の重要性をこれだけ明確に説明している本は他にあまり見かけません。
一般の方にも、また整数論を志す人にもお勧めの一冊です。