あっという間に読めてしまうページ数の少ない世界の紛争解説書です。アフリカ、中東、ヨーロッパ、アジアなど世界中の紛争について簡単で、簡潔に解説されてます。現在の状況にいたる源泉はなにか、という解説姿勢が貫かれており、当事国以外の国がどのように関わっているのかが見えてきます。
もちろん、これはいわば入門書のようなものなので、深く掘り下げている訳ではありません。詳しく知るには個々の事例について別書を紐解く必要があるでしょう。日頃、新聞やテレビなどで見聞きするので、なんとなく知ったような気になってはいても、改めて本書を読むことで気づく事あるかも知れません。
最後に日本の領土問題も取り上げてあって、領土とは「国益」そのものである、と語られます。世界の紛争を俯瞰した後に日本の現状を鑑みるとそれが説得力を持って感じられます。