私は数年前の「歴史科目未履修問題」の例に漏れず、中学レベル以上の歴史を知らない。
そんな低レベルな私でもすぐに気付く間違いが、本書では多々見受けられる。
「ナショナリズムは1979年のフランス革命によって生まれた」「コソボはムスリムのアルメニア人が多数を占めるセルビアの自治州である」…
歴史初心者が本書を読むと、間違いに気づかず、歴史や民族問題を誤って覚えてしまいそうで怖い。
著者は多数の本を執筆しているため、多忙でろくに推敲できないのであろう。
その証拠に、文章の論理展開がおかしい箇所も多く、急に話が飛んだりしている。
内容も断片的で浅い。
また、著者は宗教に関する理解に乏しいと思われる記述も見られる。
せめて自身の専門に特化した内容で執筆してほしい。