社会人になるための必要スキルとして経済産業省が制定した「社会人基礎力」。
近年大学生のキャリア授業でよく取り上げられるこのキーワードを、
本書では“大川クン”という架空の問題児や取り巻きを通して、
分かりやすく説明する・・・はずだったんだと思います。
しかし、この大川クンの失敗から逆転へのシナリオ、
道徳の教科書のような「押し付けがましさ」しか感じられません。
大川クンのストーリーが少し進む度に差し込まれる社会人基礎力のお題目も、
社会人基礎力を細かく箇条書きにしているようなもので、
非常に読みづらい、わかりづらい。
途中や最後に載っているチェックテストまで、
直球過ぎて面白くない、さらには理不尽な問題も。
社会人基礎力という硬くて漠然とした内容を、
分かりやすく説明しようと試みたことは素晴らしいですが、
結果としては失敗だったのではないでしょうか・・・。