著者は1972年、25才のときに大阪で紙芝居屋を始め、現在まで街で紙芝居を上演しているという人物。
1972年と言えば、もう紙芝居が衰退した後のことである。そんな時代に紙芝居屋になるというのは、かなり変わっている。実際、本書を読んでいても、強烈な反骨心や社会批判が伝わってきて、かなり独特の人であることが伺えた。
紙芝居屋としての生活、代表的な作品の紹介、海外で上演した体験などが語られている。収入がどのくらいあるかなども赤裸々に描かれており、その生活の自由さと苦しさが分かる。
そもそも紙芝居屋という職業が生き残っていることすら知らなかった。勉強になった。