第1巻から第6巻は、超越論的な原理論で、この第7巻目・最終巻は方法論。ということだが、これまでの総括的な面と今後のカントの哲学体系を見渡すことができる一面もある。
・わたしは何を知ることができるか。
・わたしは何をなすべきか。
・わたしは何を望むことができるか。
・神は存在するのか?
・来世は存在するのか?
読者が最も知りたいこれらに対するカントの解答は、この最終巻でも明らかにされる。
この長大で難解な本を最終巻まで読み進むことができたのは、何といっても訳者で解説者である中山元氏のおかげ。詳細なタイトル・リストが理解を助けてくれるし、新しい翻訳文もわかりやすくていい。