『純粋理性批判』をまんがで表現することができるのだろうかと半信半疑でいましたが、読んでみたら意外とよくできています。
高校の地学の先生が生徒たちに説明する形式で解説されていて、『純粋理性批判』の主要な部分を多数の図表や絵を用いながら、非常に要領よくまとめられています。もちろんそれでも多少の難しさは残りますが、原著自体が難解なのですから、これ以上わかりやすくするのは無理でしょう。『純粋理性批判』の入門書としては、もっともわかりやすいものだと思います。
『実践理性批判』や『判断力批判』の中心的な内容にも触れられていて、三批判における『純粋理性批判』の位置づけもわかります。わずか200ページ足らずの中にまんが形式でこれだけの内容をうまくまとめてある点は高く評価できると思います。