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純粋理性批判〈2〉 (光文社古典新訳文庫)
 
 

純粋理性批判〈2〉 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

イマヌエル カント , Immanuel Kant , 中山 元
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人間の認識を成り立たせる二つの能力、感性と知性。1巻では感性について考察した。2巻では知性を分析する。認識のために知性はどう働き、知性が用いる純粋な概念であるカテゴリーはどのように導きだされ、根拠づけされるのか。「形而上学の秘密全体を解くかぎ」の解明に取り組む。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

カント,イマヌエル
1724‐1804。ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた

中山 元
1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 423ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/5/11)
  • ISBN-10: 4334752047
  • ISBN-13: 978-4334752040
  • 発売日: 2010/5/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒデボン VINE™ メンバー
形式:文庫
 中山元氏による新しい翻訳は、それなりの批判もあるようだが、まあ、文句をつける輩は放っておけばいいって感じで、我々カントオタクでない一般読者にとっては、まず読みやすさが第一である。わかりやすさが第一である。とはいっても、訳書第2巻の本書、相当に難解であった。しかし相当の興味を持って読み通せた、読み終えることができた。ということ自体が「こりゃ、すごい」ってことになるんじゃないだろうか。

 じっくり読んでいくと、「哲学者っていう商売、こりゃなかなかどころか、相当大変じゃワイ」と思わずにはいられない。「普通、ここまで考えるう?」ってことばっかり。とはいっても、これが哲学なんだな。

 折りしもこの2010年の春先から放映されている「ハーヴァード白熱講義」が評判で、サンデル先生がこの中でカントの考えをあまりにもさらっと解説されているのを観ると、「なんだ、そうなのか、これでいいんだな」とも思えてしまう。いずれにせよ、今年はカントを読んでみるいい機会ではある。

 さらに光文社のサイトから、中山センセお勧めの「タイトル・リスト」をダウンロードできるようになったので、読者にとってはこれまた便利このうえないサービスである。光文社でも相当力が入っているようだな。
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 古本屋A トップ1000レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
古い訳語では超越論的演繹論となる部分が本巻に当たる。本書では演繹論」を「根拠づけ」という言葉で翻訳している。これまでも訳者はいろいろ意味を汲んで工夫した訳語を用いているが、「演繹論」を「根拠づけ」と訳したことに就いて、その理由は大変納得できた。実際カントは「演繹論」冒頭で、これは法律用語で権利問題を論じるのだと語っているが、従来の翻訳や解説では、その部分はそれとして「演繹」の訳で済ましていたが、何とも釈然としないばかりか、「帰納」の対語の「演繹」の意味に引きずられ、無理に難しく考えながら読んでしまう、ということも誇張ではなく事実だったと思う。この翻訳のおかげで、拘りなく内容理解に進むことができたと思う。この巻の部分は「純粋理性批判」で最も面白く、最も問題含みといわれるところで、第1版と第2版でかなり書き改めがあり、かなり意味に差があることはいろんな論者に言われてきた。この翻訳では第1版と2版を同じページの上下に分けて表示せず、2版を先に出して、「補遺」ということで後のページに第1版を表示している。このやり方はこの訳が初めてではなく過去に例があり、1版と2版の比較がしにくい、という否定的な感想を聞く。でも上下に並べた表示は、今度は気が散って読みずらいことも事実だ。だからこの本のやり方で良いと思う。ただ個人的には第1版の方が好みなので、そちらを先に表示してほしかったが。とにかく読みやすい翻訳で「これがカントか」と思いたくなるほどに明快。かつてあんなに苦労して読んだことが、いささか馬鹿らしくなるほどすらすらと読めてしまう。だから意味が分からないまま読み飛ばしていたところが、ああそういうことだったのか、と思える楽しさが嬉しい。しかし一方で、内容的に難しくて分からないところや、明らかにおかしなことを言ってやしないかと思えるところまでも、流れる文章に促されて進んでしまう点は要注意かも。巻末の長大な解説文は、本文の理解を促す著者に則った解説で、親切な翻訳に上積み的な親切ぶり。古典を読むということは、著者の悪戦苦闘に付き合って、あたかも自身が思考したかのような体験を得ることも得難い部分なのだが、そこが妙に分かりやすく、すらすらと言ってしまってはどうなのだろう。「わかる」ことがまず第一だからやっぱりそれで良いのかもしれないが、でももしかするとこれだけの翻訳なら「解説」なしで「注」にとどめ、巻数を減らした方が良かったかもしれない。この解説の中の「判断表」に就いての部分は、かなり読み応えがあって、別な本として解説を出した方が良いような気さえした。訳語に就いて言うと慶應大学の三浦和男氏以来「悟性」という語は評判が悪く廃れだし、ここでは「知性」となっているが、今にすれば、カントのVerstandはかなり特殊な意味で通常使用する「知性」とは違う。すると奇異な感じの残る「悟性」で良かったのか、と今にして思う。時に文脈で「理解力」とするのは良いと思う。Einbildungskraftは「想像力」になっているが、自分の好みでは「構想力」。でも新しい訳語は脳の違う部分が刺激され新たに読むことができる楽しさが生まれる。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:文庫
1巻を読み終えてから少し間をおいて、この2巻を読んだ。
話題の新訳版。
大変読みやすい翻訳である。
注釈は充実しているし、主語や目的語や修飾語が[カッコ]で丁寧に補足されている。

そして、解説がとても詳しく、ぶ厚い。
この2巻は素直に解説から先に読み、次いで本文を読んだ。
それで正解だったと思う。
それでも、カントは難しい。
つくづく、そう思う。

勢いでまとめて三冊買ってしまったのだけれど、
さて、いつ読もうかな、残りの一冊。。。
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