このドラマは昭和前期、音楽家を目指すひとりの女性、桜子の半生を描く物語で、さまざまな苦難にもめげず、周りのさまざまな人たちに支えられながらひたむきに生きる姿が瑞々しく描かれています。このDVDでは昭和13年頃、桜子が東京で浪人生活を続けるあたりまでが描かれていますが、戦争前のこの時期までが個人的には一番いいと思います。
朝ドラの宿命か、半年間という長い期間放送を続けようとするあまり、不要なエピソードがあったり、週によって演出のタッチが違ったりとか、番組としての欠点も全くないとはいえません。原作に従ったとはいえ、最終回がこれで良かったのだろうかという疑問も。
それでもこのドラマには毎回グイグイと惹きつけられる魅力がありました。さらに出演者の演技にも目を見張るものがあり、とりわけ、多くの方が認めるように桜子役、宮崎あおいさんの演技には本当に素晴らしいものがありました。このDVD4枚目のラスト、帽子を押さえながら達彦の頬にキスをするシーンなど、演出の良さもさることながら、あおいさんの名演があってこそ生かされたと言えるのではないでしょうか。
あと、以前から気になっていたのですが、この帽子のシーンの2分前くらい、一人立つ達彦の右斜め上で、隙間から女性がこちらを覗いているかのようなシーンが・・・。出演者ではなく絵でもない、模様でもないようです。では一体…?きっと私の考えすぎだよね、たぶん。