- 出演: コン・リー, チャン・イーモウ
- テープ数:: 1
- 販売元: ハピネット・ピクチャーズ
- VHS発売日: 1998/10/22
- おすすめ度: 5つ星のうち 5.0 レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
- ASIN: B00005NSEN
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「四院、点灯!(スーユァン・ディェンドーン!)」大家の家老が叫ぶこの声が耳に残る。これはコン・リー演じる第四夫人スエリエンのもとに今夜旦那様が泊まるというしるし。毎日の夕暮れ時、大家の妻妾達は小間使いを従え、それぞれの屋敷の門の前に集まる。大きな提灯が自分の前に灯されれば、それは今夜旦那様がお出まし、すなわちこの家の旦那様の寵愛を今受けているのは自分だという誇らしい証しとなるのだ。女性達は美しいチーパオに身を包みながら醜い嫉妬と闘争心を燃やして旧家での生活を過ごしている。「お姉さま」「妹よ」と心にもない美しい呼びかけでお互いを呼びながら。
家の没落とともに旧家の第四夫人として嫁いできたスエリエンは、今までの大学生活と全く違う生活に身を投じる。嫁いだ日の足打ちは「旦那様のお泊り」を示すこと。足打ちがだからこの家の女性の権力をあらわすこと、などを知る。「大姉さま」と呼ばれ、年はとっても正妻として絶大な権力を持つ第一夫人。一見人当たりが良くて優しいがスエリエンへの嫉妬を一番強く持つ第二夫人。元京劇の女優で我が物顔に振舞い、スエリエンへの嫉妬を隠そうともしない第三夫人。
「いいこと?ここでは元学生だろうが女優だろうが、そんなことは関係なし。旦那様のお気持次第で愛されて、子供を産むのが一番。そう、私たちは妾なのよ」第三夫人の痛切な一言。この時代の大家の女性の運命を物語っている。
第三夫人は密通が後に見つかり、仕置きとして屋敷の召使に殺されてしまう。それを見たスエリエンは発狂してしまう。突然の死と発狂によって第三、第四夫人の座はぽっかり空いてしまうが、ラストではこれに全く懲りずに第五夫人を迎えるシーンが出てくる。この時代の悲惨さがさらりとしかしくっきりと、チャン・イーモウ監督お得意の「紅」という色で表現されている。
チャン・イーモウの作品の中ではあまり大きく取り上げられない映画だが、私はこの映画を観ずにチャン・イーモウを語るべからず、と言いたい。
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