前巻につづき、舞妓として生きる咲也の日常を描いています。
もちろん、一般人の日常とは違う、京都祇園の日常なので、私たちの知らない世界です。
咲也は売れっ子舞妓、祇園No.1の地位をつかみます。
その裏では彼女の見えない努力と、裏方さんの助けもあり、祇園世界の厳しい掟を守りながら精進した結果でした。
京都で「水揚げ」とは舞妓さんの髪型が変わるという意味も知りました。
水揚げというと、男性と同禽という意味と誤解されていますが、祇園ではあり得ません。
まして、18歳未満は京都以外ではお座敷に出られません。京都の舞妓さんだけは特別です。
からくれないの章では、お座敷での咲也の接客術、芸への執念、祇園の上下関係、そして年頃の女性としての恋心が書かれています。
祇園の世界に生きる咲也に心を寄せる二人の対照的な男性が出てきますが、自ら身を引く男性と妻子がいながら咲也に魅かれていく男性が登場します。
原案の「芸妓峰子の花いくさ」では、相手の男性が実名で書かれています。
故人となった有名俳優さんですが、奥さまは今も活躍されている大女優さん。
妻子がいる男性に魅かれていく咲也の複雑な気持ちが見事に描かれています。
次巻が楽しみです。