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26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
傷ついた心が再生するまで,
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レビュー対象商品: 約束 (単行本)
作者は池田小学校の事件に衝撃を受け、涙し、自分なりのメッセージをこめてこの作品を書いたそうです。甘すぎる、誰にでも書けそうな安易な設定、現実ではありえない…批判はあるでしょう。 でも、私はこの物語を読んで実際に涙が止まりませんでした。 事故、事件、不治の病など突然降りかかってきた不条理な出来事、…どん底に突き落とされる。 自分には決して起こり得ないと思っていた不幸が実は誰もが背中合わせなのです。…でも、人はそこからいつか再生していくのです。
29 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
再び生きるために,
By レイママ (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 約束 (角川文庫) (文庫)
ときどきふとした瞬間にフラッシュバックが起こることがある。PTSDはおそらく生きている限り、消えることはない。この作品を新聞広告で知り、すぐに本屋に買いに走ったのは、表題作が池田小学校の事件を題材にしたものと知ってであった。これまで遺族の方々の作品はすべて読み、犠牲になった方々の冥福を祈り、残された遺族の方々に思いをはせた。もし、それが自分だったら、果たして、正常に生きていけるのか、おそらく生きてゆけないのではないか、と思っていた。 悲しみや恐怖は消えることはない。それは十字架なのだ。 しかし、明日はまた日が昇り、私たちは与えられた生を生きる。 がんばらなくてもよい。ただ、生きればよいのだ。 どんなに抱えきれない傷を負っても、生きることを許された身である限り。 表題作は重かったが、個人的に忘れられない印象的な作品が、2作目の「青いエグジット」。リストラされた父親、引きこもりの上、片足を失った子、と、これもまた重いテーマだが、登場人物に非常に親近感を覚え、勇気をもらえた。 人間は年を重ねると共に、大変なことばかりが多くなってゆくのは、みんなそうなんだ、という連帯感。そして、「底付き」ともいえる状況下で、「マイナスばかりの決意が生きる支えになるなど、若かったころには想像さえできなかったことである」と開き直れる人間の強さといとおしさ。 我が子がいつも口ずさんでいる「いいな、いいな、人間っていいな」という実感を 人間は最後の日まで持ち続けることができるのかもしれない。 この著者に対しては、鬱病とか、障害者の福祉とか、シングルマザーの問題とか、メンタルヘルス系のコメンテーターとしてテレビに出演しているのを見て、 親近感を抱いた。社会的に弱い者の気持ちに寄り添い、優しく慰めてくれるような 著者の人間性を感じさせる文章が個人的に好きだ。 かけがえのないものをなくして、また、深い心の傷をもてあまして、 心療内科に通い続けている人はたくさんいる。 人間は機械じゃないから。自分の容量MAXを超えてしまったら、 誰かに助けを求めたい。 そして、私にとっては、この作品は、 どんな心療内科の先生のカウンセリングより、 心に響き、残るものでした。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
7つの約束の物語,
By tkselement (山口県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 約束 (単行本)
石田衣良さんの独特な間で語られる、ちょっとほろりとくる7つの約束の物語。彼独特の冷たいような、それでいて温かみも併せ持つような文章スタイル。淡々とした語り口調で、現実と少しの奇跡の世界を描いています。個人的に好きだったのは「冬のライダー」。主人公とモトクロスレーサーの主人をなくした女性の、なんともここちよいやり取りは、べたべたな話にもかかわらず、心温まるものを感じました。 だから、どちらかというと「泣く」というより、それぞれのエピソードで、感るなにかを人それぞれで楽しむような短編集です。生活に疲れたときに読むと、少しの息抜を味わえると思いますよ。
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