遠い遠い昔に交わした約束。
きっと今考えるとばかばかしかったり、呆れてしまうようなことばかりなのかもしれない。
でもそんな子供の頃の約束ってどこかかわいらしくって憎めなくっていじらしく思えてしまう。
自分が子供だったときのことを考えるとわかるように、あの頃は何をするにも真剣で純粋な気持ちがあったような気がする。
だからこそ約束をすることにも意味があって、どこか神聖で尊くて汚してはいけないような響きがあったんだろうな。
この物語は今から30年ほど前にある田舎の町で起きたお話である。
まだ小学生だった4人に起きた重大な事件をきっかけに交わしたひとつの約束。
冗談とも本気ともつかず、守れるか守れないかもわからないような約束を交わしてしまう。
大切なものを守りたくて、でも守れるかどうかもわからないのにそれでもがむしゃらに頑張っている少年たちがそこにはいた。
大人になってしまえば子供の頃の記憶なんて色褪せて薄らいでいくだけのものなのかもしれない。
大人になってしまえば記憶の片隅に追いやられ忘れてしまうものなのかもしれない。
そんなことはわかっているのに、この物語を読んでいるとどこかで信じたくなってしまう。
この約束は永遠に彼らの心のの中に残って生き続けていくんじゃないか・・・。
そんな忘れかけた想いを思い出させてくれる本です。