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メタローグ
前作『アンダーグラウンド』とセットで考えたい。オウム真理教による地下鉄サリン事件の、被害者と加害者の側にそれぞれインタビューした著者初のノンフィクションとうたわれているが、この仕事には実は村上氏の、他者とのコミュニケーションへの飢餓感が働いていたと思えてならない。民俗学とは異なるモチベーションを持った現代日本語の語りの収集が、こうして一人の現代作家に言葉の生命力を補給した。相手の言葉に没入して聞き入っていた前作に比べると、本書はオウム信者との論理的な“対決”に熱が傾きがちで、その分言葉自体への愛が目減りしている。(清水良典/文芸評論家)『ことし読む本いち押しガイド2000』... 続きを読む |
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