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系統樹思考の世界 (講談社現代新書)
 
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系統樹思考の世界 (講談社現代新書) [新書]

三中 信宏
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

多様なものをいかに整理し、体系づけるか?進化するのは生物だけじゃない。言語、車、蕎麦屋……系譜・系図はあまねく広がっている。祖先-子孫の由来をどう推定するか。その方法論と考え方を平易に解説!

内容(「MARC」データベースより)

進化するのは生物だけじゃない。言語、音楽、車…。万物には祖先から子孫への系譜の流れがある。では、いかにして失われた由来関係を復元するか。多様なものをいかに整理し体系づけるか。科学的な歴史推定の方法を明かす。

登録情報

  • 新書: 296ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/7/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061498495
  • ISBN-13: 978-4061498495
  • 発売日: 2006/7/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mits
形式:新書
非常に刺激的で示唆的,面白い新書です.個人的にこの本からたくさんの考えるヒントが得られました.
なるほど生物の歴史はその系譜=木を具体的に考えることで科学的に論じることができる.しかしこれは生物に限った話ではなく,本書にある比較文献学の例もさることながら,構造を持ったものであればもう何でもそうですね.この「系統樹思考」によるアプローチのしかたは,対象が複雑すぎるがゆえに定性的な記述をやむなくされている諸研究領域にとってはけっこうな活路になるのではないでしょうか?
あと,内容はもちろんなのですが,本の書き方というか話の持っていき方というかスタイルがかっこいいですね.読書中,エーコの小説を読んでいるような気がしました.
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 萩原 湖太郎 トップ500レビュアー
形式:新書
 非常に熱い本である。敢えて言えば哲学的な科学論と呼べるのではないか。著者の専門は進化生物学だが、著者の長年に渡る幅広い知的彷徨が存分に披露されている。

 本書では「系統樹思考」に関連するいくつかのテーマが扱われている。私なりにまとめると、まず、系統樹思考そのものについて。それから、共通言語としての系統樹思考が既存の学問の壁を壊す可能性。系統推定の方法。そして、歴史の科学は可能か?という話。

 私にとって最も面白く感じたのは、歴史は科学の対象になり得るのか? 歴史を扱う科学は可能か? という問題を扱った第1章。ここは系統樹思考について述べる前の準備の章なのだが、最も強い印象を受けた。自分の専門分野が二流科学と見なされているというコンプレックスを感じている読者には、この第1章を一読してみることをオススメする。

 1冊の本として考えると多くのことを詰め込みすぎなのではないかと感じた(著者も読者のそういう感想を予想している)。また、いわゆる「哲学くさい」文章スタイルがとられているので、そのテの分野の本をあまり読んだことのない私には少々読みづらかった。
このレビューは参考になりましたか?
32 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
系統樹をキーワードにして、いろんなことが詰め込まれている。ひとつひとつはそれぞれ面白いトピックなのだが、非常にまとまりに欠ける感じがする(著者がエピローグで述べているとおり)。まずどういう読者を想定しているか不明瞭で、科学哲学的な分野ではかなりの思惟を要求するが、系統樹のグラフ理論になると無闇に初歩的な説明がなされる、かと思うといきなりネットワークの個数の漸化式が説明なしで提示される。読むほうは書き手の要求するレベルに合わせて行かねばならない。次に、トピックとトピックを繋いでいるのは著者自身の経験談だが、これがもうひとつどの話題ともしっくり結びついておらず、同じことの繰り返しになっている感が強い。そしてしつこい各章ごとの引用!トゥーランドットが嫌いになりそうである。全体を読み通してみて、トピックはいくつも印象に残るのだが、それぞれについてはざっと見渡した程度の踏み込みで、全体からは散漫な印象しか残らない。非常にいい材料が揃っているのに。「だから、系統樹!」と叫び、系統樹はコトバである、と主張する著者を心情的には全面的に支持するが、惹きこみかたをもう少し考えるのは如何かと。
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