「研ぎ師」の荒金菊之助は元御家人である。だから剣の達人なのだ。
シリーズ第二弾では、次郎という商人の次男坊と出会う。この時代は、長男以外は財産も家業も継げず、職業選択の自由もなかった。
自分の居場所が無くて家を飛び出していた次郎が、菊之助に剣の稽古を懇願して弟子入りする。さらに菊之助の従兄弟、臨時廻り同心・横山秀蔵に見込まれ、手下として活躍する。
常陸屋の夫婦が殺され、五百両が盗られた。養子の貞助が犯人として追われる。いつの世でも「お金」と「保身」のために人は翻弄され、女はしたたかに男を利用する。
出会いが人生を大きく左右し、真摯に生きていれば良い出会いを引き寄せる。この著者の作品はいつもそう感じさせてくれる。心がスカッとしてほのぼのとする。是非ご一読を!