アニメは見てない。
ガンガンにしては珍しく硬派なファンタジーもの。
「硬派」とは、時代設定や舞台背景がしっかりしているのはもちろんのこと、例えば主人公が露出の少ない衣装を着た30代の女戦士であるといったように、安易に読者に媚びている要素が見られないという意味で。
水にまつわる幻覚の場面や、迫力ある剣戟のシーン等から藤原カムイ先生の圧倒的な画力を堪能できる。ピンチに陥っても何となく助かったり、銃弾の雨が避けて通ったり、いつの間にか回復してたり…と、御都合主義のファンタジーがあふれるガンガンの中で本作が醸し出す「斬られれば死」の緊迫感は逆に異種新鮮だ。
アニメと時機をあわせて開始された企画ものという印象が強く、藤原カムイ先生の前連載作(「ドラゴンクエスト エデンの戦士たち」)の『連載再開』の約束を反古にして(破って)本作の連載が始動したことに出版側の不誠実さを感じる。減点1で。