100年に一度卵を産む精霊〈水の守り手ニュンガ・ロ・イム〉に卵を産みつけられ、〈精霊の守り人〉としての運命を背負わされた新ヨゴ皇国の第二王子チャグム。母妃からチャグムを託された女用心棒バルサは、チャグムに憑いたモノを疎ましく思う父王と、チャグムの身体の中にある卵を食らおうと狙う幻獣ラルンガ、ふたつの死の手から彼を守って逃げることになるのだが・・・
水の守り手とは何なのか? 夏至祭りに隠された秘密とは? 多くの謎を秘めて、物語は人間の住む世界「サグ」と精霊の住む「ナユグ」の問題へと発展していく。精霊世界の存在や先住民族ヤクーの民間伝承など、古代アジアを思わせる世界の記述の細かさ、確かさは、文化人類学者である作者ならでは。
バルサを筆頭に、みずからの運命を呪いながらも逞しく成長していくチャグム、おてんばバアサンの呪術師トロガイ、バルサの幼馴染みのタンダなど、登場人物のキャラクター設定には魅力があふれている。オトナの純愛物語、少年の成長物語としても深い味わいを残す本書は、子どもたちだけのものにしておくには惜しい1冊。(小山由絵) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
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102 人中、97人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
とっても面白く味わい深い作品でした,
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レビュー対象商品: 精霊の守り人 (新潮文庫) (文庫)
朝日新聞のヤング向け書評を読んでいたら、大人にこそ読んでもらいたいファンタジーと書いてあった。 こういう感じで、小野不由美の十二国記も手にした事を思い出して、ここは50過ぎたお ぢちゃんが、等と言う言葉は振り切って、エイって買ってみた。 いやぁ、おもしろい。 異世界ファンタジーと言うのは、最初の数ページでこれはちょっと、と思う場合と、そこ で引き込まれてあっという間と言う場合の二種類がある気がするけど、本書はもちろん後 者の方。 ありえなぁいと叫ぶだけのような、そんな浅いファンタジーではなく、とてもとても重厚 な、しっかり細部も練り込まれた、実に味わい深い作品でした。 主人公の設定が老練な女用心棒と言うのがそもそも面白いが、脇を固める登場人物が、全 てとても人間味がある、ドラマチックな人達ばかりで物語に色を添えている。 わくわくドキドキのはらはら感もたっぷりで、戦闘シーはなかなかの迫力。 この作品はシリーズとしてあるそうな。 嬉しいなぁ。さぁ、次を読もう。
24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
中年女性におすすめ,
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レビュー対象商品: 精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド) (単行本)
子供向けの本みたいですが、大人が読んでも楽しい。中年女性なのに、とてつもなく強いバルサの活躍に、スカッとしますよ。 守り人のシリーズは、どこから読んでも大丈夫だけど、精霊の守り人は、最初に読んでおいたほうがいいかもしれません。
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
力強いファンタジー。,
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レビュー対象商品: 精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド) (単行本)
高齢者の読者が存在する、というのが頷ける筋の通った作風が魅力です。責任感や優しさ、強さなどが主人公の行動や言動からひしひしと伝わってきます。 残念ながら児童書なので 大人から見れば違和感を覚えるかもしれない平仮名や漢字の使い方が存在しますが、 それが気にならなくなるくらい魅力的な作品です。 他の和産ファンタジーにはあまり見られない骨太なファンタジーをぜひ味わってみてください。
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