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精霊のクロニクル
 
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精霊のクロニクル [単行本]

平谷 美樹
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

中学生の少年が繰り返し見る不思議な夢。それは、まだ歴史のなかった旧石器時代から始まり、やがて縄文、弥生へと進んでいくのだった…。これは祖先の記憶なのだろうか?壮大なスケールで描く、大人のファンタジー小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

平谷 美樹
1960年岩手県生まれ。大阪芸術大学卒業。2000年6月「エンデュミオン エンデュミオン」で作家デビュー。同年「エリ・エリ」で第1回小松左京賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 457ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (2009/09)
  • ISBN-10: 4758411425
  • ISBN-13: 978-4758411424
  • 発売日: 2009/09
  • 商品の寸法: 18.4 x 12.4 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本
中学生の「ぼく」は、学校に行けなくなってから、縄文時代の、狼を守護精霊に持つ一族の夢を見るようになった。
精霊と交わりながら暮らしていたころの記憶。一族に受け継がれていく狼の印。
彼らと同じ印が「ぼく」にもある。

夢と現実が交差し、数百年の縄文の民の変遷を、主人公が疑似体験していく、壮大なストーリー。縄文時代の生活の描写は、著者がその場で見てきたのではないかと思うくらい、細かなディティールまでリアルだ。守護精霊(コシラツキコロ)、悪い精霊(ウエンオコツコ)と、アイヌ語のルビがふられた言葉が、なんとも不思議な音感。

著者の、美しい川と釣り人を描いた『歌詠川物語』と同様に、単なる能天気な自然賛歌になっていないところがいい。現代文明と科学に対する冷静で客観的な目線に、深くうなずけるところがある。

森と人は共存できないのか。人は森を捨てて文明を選んだのか。少しずつ森から遠ざかっていく一族の年代記(クロニクル)を体験しながら、「ぼく」と一緒に、やりきれない思いを抱いた。

けれど、物語のラストで、「ぼく」が到達する、驚くべき真相を知って、やりきれない思いは一気にひっくり返った!
著者の人類の未来への愛と期待に、熱い感動を味わった。

若者にぜひ、読んでもらいたい本だ。
もちろん、壮大なスケールのエンターティメントとしても楽しめる。
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