精神障害をどう乗り越え社会復帰に至ったか、40年の人生を振り返る。人生のドラマがある。精神障害との苦闘の連続それは自己との葛藤であった。涙なくして読みえない。感動を呼ぶ一冊である。推薦したい。自立支援法に対しても現実に沿わない社会的不平等、弱者いじめの法的欠陥も訴えている。政策担当者にも是非読んで欲しい。もし、突然、家族、身内に経験もしたことが無い精神異常者が出た場合その対応に手間取り、どう対応してよいか、うろたえるだけだろう。家族のあり方にも一石を投じた書物である。経験者でなければ文字に書き表せない真実が行間にあふれている。その意味では読むものに共感を共有できる。著者の心優しい、穏やかな人に接する愛情豊かな気持ち、意思、願望が社会復帰への出発となっている。自立への巣立ちとなっている。現在の競争社会、市場原理の企業には容易に受け入れてもらえない環境がある。弱者切捨て社会である。雇用者の理解も皆無と言ってもよいだろう。障害者と違い精神障害は外部から判断できない部分がある。精神障害者が精神障害者の面倒、介護をする。そのすさましい体験を語る行間に介護現実の裏側を見ることができる。そしてその生き方に涙なくして読みえない、久しぶりに心なごむ読書、感動を体験した。