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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
さりげなく描写された羨望と怨念,
By Yasu1012 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書) (新書)
腹の底で何を考えているかというよりも、精神科医としての反省と同僚医師たちに対する羨望や怨念が核になっている本です。どこの職場でもあんなふうにできたらいいなと模範にしたくなる人がいるものですし、逆にあの野郎絶対許せねえっと恨みのターゲットにしかならない輩がいるものです。精神科医として日頃感じているそういった羨望や怨念が随所に現れていて、読者にこんな精神科医にかかったらたいへんでっせという警鐘を鳴らしながら、ひどい目にあわされた輩に対する愚痴を書く、あるいは自分には考えられないような信頼を患者から寄せられている同僚医師を羨んで彼のやり方を描写してみる、そんな著者の素直な立場がうまく読ませるストーリーをつくっていると思います。あるドクターから「安倍公房論」なるものをみせられたが何が書かれているのかさっぱり分からず、感想を言わずに返却したところ意地悪をされたというエピソードが紹介されていましたが、著者のように読者を楽しませる文章を書ける人は、逆にペダンティックで筆力のない精神科医からは怨念を受けやすいのだろうなと、妙に納得してしまいます。ただ内容については、精神科にかかったことがある人なら皆んなうすうす知っていることばかりで、意外性がほとんどないところが残念でした。
49 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
真摯さに裏打ちされたセンス,
By サン (岡山県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書) (新書)
春日武彦はかなり初期の作品から読んできた。卓越した文章力と第一線の臨床医師としての強みでかかれた 様々な「病んだこころ」に関する考察は解り易く 近年本をかく精神科医はそれこそ掃いて捨てるほどいるその中でも この人は内容、文章力 センスともに群を抜いている。 だからこれまでとかなりスタイルの違うこの本は 正直「春日武彦!ついに 手抜きか!」と思ってしまった。 それほど今回の作品はあまりに淡々というか素直というか ぼやきというか... そもそもタイプを100に分けて文中にナンバーを付けてること自体ふざけてないか と 思ったのである。 でも まぁ文章が上手いから読まされる。 そしてじわじわとわかってくる。 最後まで読み終えると不思議なことに最初「手抜き」かと錯覚した文体が てらい、へつらい、誇張、片寄りのないできるだけ力を抜いた そして極めて謙虚で真摯な患者に対する姿勢からくるものだと気づく。 文中 春日先生はしばしば気弱にぼやく。 やってられんなぁ...勘弁してほしいよなぁ...大概にせえよ... 相手は患者であり精神科の医師を良くも悪くも特別視している世間である。 ぼやきはするが決して高みから見下ろす訳ではなく、かといってマスコミ受けを狙うでもない。 「こころの病」は今や身近なものとなったが、その分誤解や思い込みも多い。 この本は一般人にとりあえず精神科のハウツウを理解してほしいとの思いから 書かれた一冊のようにおもえる。 精神科の医師は基本的にカウンセリングはしない という事実がわかっただけでも収穫である。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
完全理解はできませんが,
By
レビュー対象商品: 精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書) (新書)
あとがきより、「本書には百人の精神科医が登場しているのであるが、 百人のうちおよそ三分の二は私の分身としか思えないのである。」 つまり100人の名鑑ではなく、 精神科医の特徴をタイプ分けしたものである。 医師によっては何タイプも重複しているのであるが、 精神科医という人間がどのようなことを考え、 対処しているか垣間見ることができる。
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