誰にでも訪れる、気分の優れない時や人生の危機・岐路に、元気や勇気などといった心の滋養や、何らかのきっかけを、読み手(読者)の都合に合わせて残してくれる一冊だと思います。
実は、私も本著に出会うまで、(特に憂鬱なときや落ち込んだときに)映画ソフトや楽曲(含;サウンドトラック盤)を視聴していましたので、本著を書店で見つけた時は、驚くとともに、大変嬉しく思ったものです。
おそらく、「私の気分転換方法は間違いではなかった。むしろ、なかなかの良策だったのかもしれない」と安心したからでもあるでしょう。
精神安定剤や抗鬱剤などといった医薬処方薬品は、必要に応じて処方されており、その存在を否定するつもりは全くありませんが、万全だとは思いません。それは、患者や医者の思惑通りに効能が現れてくれないから、でもあります。
何かにつけ、困ったときに役立つのは、経験者の肉声(経験談)である事はしばしばですが、映画やドラマ、その原作となる小説の類は、そのエッセンス部分に、経験者にしか解りえず、かつ、簡単に言葉に置き換えづらい部分を取り上げ、フォーカスをあてて作成されています。故に、時にじわじわと、またあるときはストレートに、心に「何か」を、確実に訴えてきます。
書店にならぶ「(いわゆる)HOW TO」読本よりも、(意外に)説得力を感じさせられるのは、そのせいではないかと考えます。
ストレスの種に事欠かない現代において、本著は膨大な「心の滋養・強壮 処方箋集」といってよいのではないかと思います。
読者個々人は、本著を出発点に、ご自身専用の「処方箋集」にカスタマイズしたり、増強して行かれればよろしいかと思います。
今後、本著を手に取る新しい読者のご多幸を祈りながら、原作者にお礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。