私は岐阜県の精神科で勤務している看護師です。アマゾンで「うつ病」で検索するとかなり沢山の本が出ています。しかし大抵が教科書的なものです。厚生省も自殺防止のための対策をとっているにもかかわらず、年間の自殺者は3万人を切ることがいまだにありません。私自信悲しい患者さんとのお別れを沢山味わい何度、この仕事を辞めようかと思ったかしれません。自ら命を絶たれるほど悲しいことはありません。私はもう知識の普及や、対策では、うつ病の患者さんは減らないのではないかと感じ始めています。他の難病の本を映像化したものは沢山あるのになぜうつ病にはないのでしょうか。もう知識ではなく、うつ病の苦しみや周辺の人々の苦労を人々の心に訴えかけるしかなく、そのためには映像化で見た人々の心に焼き付けてゆくしかないと考えます。精神科医がうつ病になった事を告白した本は翻訳1冊を含めて3冊しかないと思います。その中で一番人の心に響き、映像化に向いているのは、この本だと思います。読んでいて、映像が浮かび、私ほど現場で長く働いた人間でさえ涙が止まりませんでした。この本はずっと残していかなければならない本だと思います。悲しいお別れを少しでもなくすために。映像化をしてもっともっと多くの人の心にこの著者の体験と想いを伝えたいものです。映像化を考えている方の目にこのつたない文章がとまることを祈ります。