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精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本
 
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精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本 [単行本]

大熊 一夫
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

この国の精神保健の明日を描くために。精神保健最先進国イタリアからの渾身のルポと、日本への提言。第1回フランコ・バザーリア賞受賞(2008年)記念作品。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大熊 一夫
1937年生まれ。ジャーナリスト。元朝日新聞記者、元大阪大学大学院人間科学研究科教授(ソーシャルサービス論)。1970年、都内の精神病院にアルコール依存症患者を装って入院し「ルポ・精神病棟」を朝日新聞に連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 249ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2009/10/7)
  • ISBN-10: 4000236857
  • ISBN-13: 978-4000236850
  • 発売日: 2009/10/7
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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34 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By miyama
形式:単行本
「鉄の扉の奥に押し込めることを正当化するような精神状態など、本来ないのだ」というバザーリアの考え(p37)をもとに、精神病院(精神病床ではなく)をなくしたイタリアの精神医療のプロセスが、丁寧に描かれています。

たとえば、精神病院を閉めるための法律180号を制定するには、「病院がなくても患者を支えられること」「患者を支えるために、もっと良い装置、つまり地域精神保健サービスがある」という点を証明しないといけないのですが、1970年代のイタリア二大政党がともに手を取り合って制定を後押ししたそうです。わが国ではとても考えにくいことで、精神病院をなくすことは正しいことなのだという信念の強さが伺えます。

わが国で、精神病院を無くそうという機運が高まることはあるのか、と考えると、積極的に「なくそう」というよりは、地域での生活支援を充実してゆこうという考え方が広がっているようです。本書では、「狂人の復権」という用語とともに、日本で行われている「べてるの家」や「包括型地域支援プログラムACT」「東京ソテリア」などを紹介しており、精神医療もだんだんと変化しているのだなと知りました。
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38 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
バザリア医師の歴史に残るドデカイ業績を、この本は余すことなく教えてくれる。彼の偉業の原点は、精神の病にかかった患者を自分と同じ人間として見ていたことにある、とこの本は言う。ファーストネーム呼び合う人間が、幽閉され、拘束され、土間に打ち捨てられていたら? それを見て黙ってはいられないのは当たり前だ。

また本が紹介する、1990年来日した時のロテッリ医師の講演記録にも、感銘を受けた。彼は、精神病院をなくし、「生活丸ごと」めんどうをみるようなサービスへの移行を強調している。そして、精神科医や看護師などサービスをする側の対等の人間関係、その人たちとサービスを受ける側(患者)との対等の関係をめざそうとする。バザリアの息子と呼ばれているそうだが、こういう革新的な理想の持ち主が、いま、WHOを通じて世界各国の政府に対してインパクトを与えているのはうれしい。日本政府よ、日本の医師よ、ただちに行動せよ、と叫びたい。

この本は、精神保健改革をめざす人たちへの専門書であろう。しかし、この本を読んだら、世直しの基本は、ファーストネームで呼び合える人間関係をつくることにある、ということを確信できるようになる。その点で、人権軽視の政策に怒るすべての人、平等な人間関係を作りたいと願うすべての人に役立つ。
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43 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ばた
形式:単行本
不朽の名作「ルポ精神病棟」(朝日文庫)から、早40年弱。精神科病院や医療観察法を巡る問題は沢山出ているけれど、「ではどうすればよいか」を体系的に論じた本に、ようやく出会った。

ジャーナリストの鏡とも言える筆者の文体にどんどん引き込まれていく。イタリアではなぜ精神病院を「捨て」ることが出来たのか、の秘密が、濃密な取材に基づき明らかになってくる。重い精神病の人は一生病院にいるしかない、といった訳知り顔の偏見や先入観は、木っ端みじんに吹き飛ぶ。

もちろん、なぜ日本は精神病院を「捨てない」のか、という理由にも切り込んでいる。業界の「教科書」では決して取り上げない、しかし業界関係者がささやく、「捨てない」社会的理由が明らかにされる。さらに、その日本が精神病院を「捨てる」ための「希望の胎動」も、最終章で述べられている。必要なのは病院ではなく、何なのか? それは本書を手にとって、納得しながら味わっていただきたい。

久しぶりに、何度も読み直したくなるルポと出会えた。
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機能が違う点は留意が必要
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投稿日: 7か月前 投稿者: えくせるしおる
「管理せず、見放さず」
内容が星五つなのではない。
考えさせられるという点に五つ星をつけた。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: ハンス
日本全体が精神病院「カッコーの巣の上で」が実情
日本は国全体が強制精神病棟で閉鎖されケン・キージーの原作の映画「カッコーの巣の上で」である。救いがないのは日本人は自分が「気ぐるい」とは自己認識せず「精神病院」に... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: ゲバラ
イタリア礼賛
非常に読み応えがある本でした。
今まで自分が知らなかったこと、文字と言う世界で知ることができるのは、一つの幸運であると思います。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: がっちゃん
そんなうまい話はない
ルポ精神病棟が書かれたのは大昔。若き大熊記者はアル中を装い精神病院へ潜入した。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: もろごっつ
当事者本位の地域保健サービスがあってこそ、精神病院は閉鎖できる。
... 続きを読む
投稿日: 2010/5/5 投稿者: ぽるじはど
先進国イタリア。
勝手な思い込みであるが、筆者はイタリア、フランス、ドイツが好きだ。
北欧諸国も住むにはイイ。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/23 投稿者: sonojordan
実態はまだ変わっていない
開業医を中心とする社団法人である、日本医師会は、
元会長である武見太郎の、「精神病院は牧畜業」だとの... 続きを読む
投稿日: 2009/12/30 投稿者: Gori
著者の熱意と精神科ユーザーへの思い
ルポ精神病棟は衝撃的でした。それから40年たつのに、精神病院はおそろしいことに、実態が殆ど変わっていません。著者はその後もねばり強く、精神医療の調査と啓発を続けて... 続きを読む
投稿日: 2009/10/24 投稿者: フエゴ島民
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「人生、ここにあり!」の映画と関連してます♪ 0 2011/10/20
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