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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
『精神』<本編>の最高のレビュー,
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レビュー対象商品: 精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura) (単行本(ソフトカバー))
...でもやっぱりこれは私だけじゃあなくて、全世界の人が観るわけじゃないですか。その観た方たちがどういうふうに思うんだろうということを、思われる前に自分が それを見てどう思うかってことの方が先で、世間は後からついてきてくれればいいわ みたいな気持ちになって観に行ったんです。 もしそれでもあなたは悪よって言われたら、それはその人の考え方だから、私はもう なんにも言えません。 ( P128 第4章「私たちが映画に出た理由」より ) 試写会に行こうか悩んだ末に会場にやってきた女性はこう語った。 映画の中で、子どもを死なせてしまった母親であることを語った女性だ。 やはり、この人(たち)は...自分の足で立って、「自分の意思」で決めているのだ。 こういう人(たち)なのだ。 また、 第5章「精神を「治す」ということ」の「 「見かけ上の効率」と「真の効率」 」で、 山本医師と想田監督の対話で語られること... 山本 ...効率に関しては本当に凄い。 しかし、それでうまくいく部分も確かにあるんですけれども、心の病の人、 一人ひとり全体を見ようと思うと、やっぱりいけない。 想田 逆に効率が悪いということですかね。患者さんを管理するのにはいいかもしれ ないけれど、病気を治すとか、...、人間性を回復していくとか、...という 意味では、効率が悪いのでは。 ..... 想田 ...当事者を管理するのではなく、病棟を開いて皆さんに主体性をもって もらったほうが、よほど効率的だったということですよね。 ここでいう「皆さん」とは、治療にあたる医療スタッフ と 治療を受ける側の双方の こと。 この双方が、「主体性」をもつ ということなのだ。 医療スタッフと患者の、(人間としての)対等さ。 <ともに>もつべき「主体性」。 ここにも、強烈なメッセージがある。 そして、 監督が貫いた「モザイクをかけない」こと、の効果。 意図していたこと と できあがってから、作品が教えてくれたこと。 「責任を引き受けること」の意味?意義? この本は、それを語っている。 やはり、DVDでは特典映像として収められているこの本の内容は、 『精神』<本編>の最高のレビューになっています。 できることならば、 まずDVDをご覧になって、自分が感じたことをじっくりと味わってから、 この本を手にされるのがよいかと思います。
5つ星のうち 4.0
想田監督の素晴らしいところは「観察映画」という手法を主張しながら、 それは「客観ではない」と分かっているところである,
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レビュー対象商品: 精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura) (単行本(ソフトカバー))
映画は見た。その上で本書を読んでいる。 両方まだのひとは必ず、映画、本書の順で手に取るべきである。 そうだ監督はテレビのドキュメタリー番組に嫌気が指していた。 それは事前の構成表(ロケ台本・取材台本ともいう)の存在だ。 取材がこうなればいいなと思ってあらかじめ書く台本である。 これがあることで、ディレクターは構成表に縛られることいなるし (自分が書いたものであっても)逆に取材がスムーズに進むこともある。 プロデューサーによっては、取材前に構成表を要求し、無いと許可しない人もいる。 これは想田さんにとっても苦痛だろうが、凡百のディレクターは除き、 ちょっと心あるディレクターには大概苦痛なものである。 だから、育ち始めたものになりそうなディレクターにはこう支持する。 「構成表はプランだ。プランもなしに望んでいいものが撮れるか。 でも、そのプランは壊れたほうがいいプランだ。現場がプラン通りに行くはずなんか無い。 壊れたプランを何とか仕上げるのが腕だ。当初のプランと違うものになってこそ面白いだろう」 想田監督の素晴らしいところは「観察映画」という手法を主張しながら、 それは「客観ではない」と分かっているところである。 つまり手法はどうでも良い。作品の出来である。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
タブーと言う世界に果敢に挑む,
By miyan☆ミ (どこか遠い世界) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura) (単行本(ソフトカバー))
この本を読んでいて、すごく意外に思ったことがあります。 精神資料はヨーロッパではオープンなものに 思えてしまうかもしれません。 だけれどもこの本では それはあっけなく否定されています。 そう、実際にそこで生活している人が そう言っているのです。 いわゆるつまはじきものの扱いだということ。 それにとても驚かされてしまいました。 この作品は ドキュメンタリー映画「精神」の作者である 著者の記録とも言える作品です。 もちろん、タブーを扱うのですから 順調に言ったわけでは決してありません。 時には取材の許可を受けても 途中でキャンセルされるケースも… ここで出演されている方は 語り合う風景を見ても 決してそのような方には見えない人ばかり。 中には気さくな人もいてえ?と感じる人も いるのです。 そして感動したのは 映画を見た子供でさえも きちんと理解し、感想を言っていたこと。 決して大人だけ、そういう人だけの 映画ではないのがこれからも理解できることでしょう。 映画はあいにく観ておりませんが 是非みたいなと思いました。
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