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精神疾患・発達障害に効く漢方薬―「続・精神科セカンドオピニオン」の実践から (精神科セカンドオピニオン)
 
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精神疾患・発達障害に効く漢方薬―「続・精神科セカンドオピニオン」の実践から (精神科セカンドオピニオン) [単行本]

内海 聡
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,415 通常配送無料 詳細
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合計価格: ¥ 5,355

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商品の説明

内容紹介

各種の精神疾患や発達障害を主治医に見落とされ、多剤大量処方を受けて薬害に苦しむ患者・家族が依然として数多く存在します。一方で、精神科セカンドオピニオンによって誤診が明らかになり、適正な処方内容としたことで、薬害がもたらす暗闇から脱することのできた患者・家族もいます。

精神疾患や発達障害に対して薬物療法を行なう場合、西洋薬一辺倒では難しいことがあります。しかし、西洋薬を補助するものとして漢方薬をうまく用いれば、向精神薬の副作用を少しでも減らしながら患者の状態を整えることができるのです。

本書に紹介する下記の内容から“こころにも効く漢方薬”の姿が見えてきます。

○漢方薬を利用するにあたって必要になる東洋医学の基礎知識
○代表的な精神疾患ごとにまとめた、基本的な医学的知識、治療方針、漢方薬の使い方
○患者・家族と協同してまとめた実際の治療事例(患者・家族の治療体験記+著者の診療体験記)
○精神科医療に関与する一医師としての考えや思いを綴った「随想録」

≪目次≫
▼本書を利用する人のために
……漢方薬のメリット/デメリット
……東洋医学概説
……精神科領域で使用する漢方薬一覧
▼第1編:疾患別解説と体験記提示
▼第2編:「東洋医」随想録

※本書で取り上げる精神疾患・発達障害…統合失調症、発達障害、強迫性障害(強迫スペクトラム障害)、うつ病、躁うつ病、不安障害、解離性障害、心身症、自律神経失調症、身体表現性障害、疼痛性障害、仮面うつ病、非定型精神病、月経精神病、産褥精神病、薬剤性精神病、アルコール性精神病、ニコチン性精神病

著者について

内海 聡(うつみ・さとる) 医師・牛久東洋医学クリニック院長
1974年兵庫県生まれ。筑波大学医学部を卒業後、東京女子医科大学で東洋医学を学ぶ。内科を専門とするが、精神科医の笠陽一郎氏(味酒心療内科)によるセカンドオピニオン活動に共鳴して、そのウェブ上での活動を引き継いだ。ほかにも薬害問題や虐待問題の啓蒙に取り組む若き医師である。他の著書に『精神科セカンドオピニオン2―発達障害への気づきが診断と治療を変える』(シーニュ社、共著)がある。

登録情報

  • 単行本: 202ページ
  • 出版社: シーニュ (2010/8/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4990301439
  • ISBN-13: 978-4990301439
  • 発売日: 2010/8/24
  • 商品の寸法: 24.6 x 18.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By どぜう トップ1000レビュアー
本書では、精神疾患や発達障害を抱える患者さんの薬物治療において漢方薬を西洋薬(向精神薬)の補助するものと捉えた上で、自身の症例も
交えながら「使える」可能性のある漢方薬が紹介されています。

評者は、治療者も患者さんも「引き出し」が増えること自体は基本的に肯定的に捉えたいと思っているので、そういう意味では漢方にあまり明るくない一般医が本書をひとつの参考にするのも結構なことだと考えます。

ただ、漢方薬の紹介など薬物治療の具体的な記述以外については、著者自身「ヤブ医者」と自称しておられますが、偏見塗れのものが散見されいただけません。

「中医学の現状」と題して、中医学は主に煎じ薬を使うが・・・・とありますが、中医学自体は煎じ薬とは切り離して捉えるべきものですし、保険適用云々というのも一方的な意見だと思うのです。確かに態々保険適応外の煎じ薬を用いて患者さんの費用負担が大きくするようなことは避けるべきでしょうが、漢方薬のエキス剤が保険適用になっているからと言ってそれを乱用することになれば、ツムラなど一部の製薬会社を喜ばせるだけで、結果的に医療費が嵩ませてその付けを国民に回すということにもなりかねません。そういう意味では漢方と医療費の関係について取り上げるのであれば、厳密なものでなく著者なりの印象であっても、漢方薬ごとの有効率を提示するなどすべきだと思うのですが、本書にはそういう記述は見られません。

精神分析療法についても、著者自身が理解できないということで否定的な意見を述べられていますが、実際に精神分析療法を行うか否かは別としてそれをきちんと勉強すれば一般の精神科治療でも得るところが大きいことを御存知ないようですし、そもそも自らの不勉強を棚に上げて治療法の視野を狭めるということは「漢方は理解できないから西洋薬のみ使う」という姿勢に通ずるものがあり本書の基本的な立場にも逆行するように評者には感じられました。

というわけで★3つとさせていただきました。
このレビューは参考になりましたか?
55 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私の書評を書くべく考えておりましたが
信頼できる筋より、長嶺ドクターの書評が「公開オーケー」との条件で送られて参りました
これ以上の書評が、私に書ける筈もございません

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東洋医学を応用して,心を病む人間を診るための本が出版された
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吉南病院(山口県)内科
長嶺敬彦
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精神疾患はDALY指標(障害指標)でみれば,悪性腫瘍,循環器疾患と並んで人々の活動的営みを脅かす3大疾患の一つである。悪性腫瘍や循環器疾患には,国を挙げての取り組みが行われている。しかし精神疾患への取り組みは不十分といわざるを得ない。
一方,最近発表されたデータ(Kuehn BM:JAMA. 303:1582-154,2010)によれば,米国で一番売れている医薬品の種類(クラス)は「抗精神病薬」であるという。安易な抗精神病薬の投与が行われている可能性がある。わが国でも,抗精神病薬による薬害は減少する気配がみられない。抗精神病薬を否定しているのではない。不適切な使用が問題なのである。
精神疾患の診断・治療は,部分である精神症状に惑わされず,全体を見る視点が重要である。精神症状の寄せ集めで精神疾患を診断するとしばしば誤診を誘発し,不適切な抗精神病薬の処方に結びつく。発達障害を統合失調症と誤診するなどである。このことについては,精神科セカンドオピニオン1と2(いずれもシーニュ)で詳述されている。
今回それらをさらに発展させ、精神科治療に東洋医学の発想を持ち込んだ画期的な本が出版された。内海医師による「精神疾患・発達障害に効く漢方薬(シーニュ)」である。誤解をしないでいただきたい。精神疾患を漢方薬で治療しようという狭い視野に立った本ではない。西洋医学と東洋医学の融合を試みた本である。部分の異常を説明することに優れる西洋医学と全体を診る視点に優れる東洋医学を,精神科医療の現場で融合した本である。
狭い精神医学の中だけで抗精神病薬の不適切な使用に警鐘を鳴らしても,新たな「知」は生まれてこなかった。精神薬理学や操作的診断法が進めば進むほど,それらを全体から眺めることが必要である。内海医師のこの本は,現代の生物学的精神医学を否定しているのではない。生物学的精神医学に全体を見渡す視点を提供し,これからの精神医学の方向性を示している点がすばらしい。抗精神病薬を有効に使用するために,西洋医学とはパラダイムが異なる東洋医学を持ち出した点がユニークである。精神症状ではなく,人間を診る本が出たのである。西洋医学にも東洋医学にも造詣が深い内海医師でなければ書けなかった本である。
西洋医学と東洋医学の融合というと難しい内容の本と思われるかもしれない。しかし内容は難しくない。漢方に詳しくなくとも,実例をもとに基礎から解説してあるので非常にわかりやすい。わかりやすいが故に,本書の記述をもとに,この症状(病態)にはこの漢方が効果的だという短絡的な使い方をしないで欲しい。記述はわかりやすいが,その奥には人間を診る視点があることを理解して,本書で示された症例の処方を臨床現場で応用して欲しい。
内海医師は「日本一冷酷な医師」を自称している。それは「患者に治療の丸投げをするから」と本書の「おわりに」に書いてある。しかし読者は本書を一読すれば,内海医師がなにより患者を信用し,大切にしている姿勢に気づくであろう。「あなた(患者さん)の好きなように」と突き放すとき,そこには冷酷さは微塵のかけらもなく,暖かな眼差しがあるだけである。日本一冷酷な医師とは,日本一患者に優しい医師である。「あなたの人生はあなたのために,あなた自身が自由に描いて下さい」という内海医師の優しいメッセージを読み取ることができる。
近々筆者も抗精神病薬の適正使用に関する本を上梓する。「抗精神病薬をシンプルに使いこなすためのEXERCISE(新興医学出版)」という本である。この本は,「抗精神病薬はシンプルな使用でもっとも効果を示す」ことを練習問題から実感してもらう本である。この本の中で筆者は,「抗精神病薬を上手に使いこなす名医は,患者の将来が予測できない」とパラドックス的に表現した。病状や経過を予測できる医師が必ずしも名医ではない。現代の精神医学は患者に対してレールが敷かれたような画一的な方向性を示し始めた。その中心は精神薬理学に基づく受容体理論であり,操作的診断方法である。それらを否定するのではなく,それらの理論を臨床で有効に活用するには,レールを敷かない視点が大切である。内海医師の本は,精神薬理学を東洋医学で補完することに成功した。筆者が近々出版する本は,精神薬理学を脳科学で補完することを試みた。東洋医学と脳科学という方法論の違いはあるにせよ,精神薬理学を補完する「臨床知」を模索している点は,内海医師も筆者も同じである。
しかし内海医師と筆者では,決定的な違いが一つある。それは,精神医学という城の本丸に攻め入っているかどうかである。内海医師は自ら向精神薬の減量を行い,漢方での治療を併用し,直接的に多くの患者を治療している。それに対して筆者は,抗精神病薬による身体副作用の治療は行っているが,その原因を作った不適切な抗精神病薬の投与に関しては何もしていない。自らが抗精神病薬を操作することはない。両者には,精神医学の本丸での戦いと城の外での戦いの違いがある。当然,本丸での戦いは命がけである。内海医師の勇気に最大限の賛辞を送りたい。腰抜けの筆者は城攻めを行わないかわりに,城下の一住民の立場で田畑を耕すことでお許しいただきたい。精神科医療がりっぱな実をつける日を楽しみに,筆者は今日も鍬をもつ。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 当初、私の頭の中では、「精神疾患・発達障害」と「漢方薬」とがうまく結び付きませんでした。素人なりに西洋薬には詳しいつもりですが、正直な話、漢方薬といえば風邪のときに飲む葛根湯程度の知識しかなかったのです。柴胡加竜骨牡蠣湯、甘麦大棗湯、抑肝散などなど、「精神疾患・発達障害に効く漢方薬」がこんなにあったとは…。
 つまり、私はこの本を読んで初めて、右目(西洋医学)と左目(東洋医学)の両方で精神科の薬物療法というものをとらえられるようになり、遠近感ただしく理解できるようになったのだと思います。向精神薬減薬の大きな足がかりを得たような気がします。
 西洋薬と漢方薬の双方を使いこなせる医師はまだ少ないと聞きますが、その知識と経験、それから患者・家族の貴重な体験が詰まっており、本当に勉強になる本でした。
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