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精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構
 
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精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構 [単行本]

エリオット S.ヴァレンスタイン , 功刀 浩 , 中塚 公子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

いまや心の病に先ず薬が処方される時代である。だからこそ、精神薬理学の脆弱な側面や、薬をめぐる社会・経済の力学の現状を、率直に指摘する声が必要だろう。本書はそのような時代の要請に応える情報源として、刊行以来引用されつづけている著作の待望の邦訳である。
前半の章では、精神疾患や薬の作用の理論として許容されてきた主要な学説の科学的根拠を、一時文献の精査によって検証する。ニューロンと薬物の相互作用に関する科学が長足の進歩を遂げたことは疑うべくもないが、その進歩は必ずしも、精神疾患の原因や、薬が病に効く仕組みの解明には直結していない―。
この事実が、十分認識されないどころか積極的に軽視されているとしたら、そのこと自体が深刻な病ではないだろうか?本書の後半は、精神医療や向精神薬の開発・販売が、おもに社会戦略的な事情で、矛盾の多い仮設に依拠せざるをえないという現状をつぶさに描き出す。
だが本書はけっして向精神薬の利用に異論を唱えるものではない。むしろ、向精神薬の健全な活用と精神医療の充実のために、薬の科学の現実とイメージとのはなはだしいずれを正す試みである。

内容(「BOOK」データベースより)

いまや心の病に先ず薬が処方される時代である。だからこそ、精神薬理学の脆弱な側面や、薬をめぐる社会・経済の力学の現状を、率直に指摘する声が必要だろう。本書はそのような時代の要請に応える情報源として、刊行以来引用されつづけている著作の待望の邦訳である。前半の章では、精神疾患や薬の作用の理論として許容されてきた主要な学説の科学的根拠を、一次文献の精査によって検証する。ニューロンと薬物の相互作用に関する科学が長足の進歩を遂げたことは疑うべくもないが、その進歩は必ずしも、精神疾患の原因や、薬が病に効く仕組みの解明には直結していない―。この事実が、十分認識されないどころか積極的に軽視されているとしたら、そのこと自体が深刻な病ではないだろうか?本書の後半は、精神医療や向精神薬の開発・販売が、おもに社会戦略的な事情で、矛盾の多い仮説に依拠せざるをえないという現状をつぶさに描き出す。

登録情報

  • 単行本: 383ページ
  • 出版社: みすず書房 (2008/2/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4622073617
  • ISBN-13: 978-4622073611
  • 発売日: 2008/2/23
  • 商品の寸法: 21.2 x 15 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
訳者も述べているように、この本は精神に効く薬の歴史がよくわかる。「虚構」という興味深いタイトルにも惹かれる。最近のうつ病に関する健康番組、あるいは製薬会社のパンフをみても、ニューロン間隙図が出てきてアミン伝達量の過不足で説明するものがほとんどである。神経栄養因子仮説の説明までするところはほとんどない。医療側はまだよくわかっていないことをわかっているかのように、ある一面だけを強調し過ぎてはいないか。心を治すにはクライエントの自由意志がとても重要である。カウンセリングは自由意志に語りかけるが、薬自体が語りかけることはない。この本は脳の化学的現象を否定しているのではない。薬至上(市場)主義に警鐘をならしているのである。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書はElliot S. Valenstein: Blaming the brain: the truth about drugs and mental health(1998)の邦訳.少し古い本であるため,監訳者あとがきにもある通り,生物学的精神医学の中心的学説には本書以降若干の変遷があるようです.
日本語版のタイトルから,心理療法支持の立場から生物学的精神医学を批判した本であるかと思いましたが,そうではありませんでした.著者は生化学的仮説に合致しない研究があること,薬物療法が精神疾患の治療の中心となるには製薬会社や患者支援団体の影響もあったことを文献を元に示していきます.そして,生化学的メカニズムが精神疾患に関与していることは否定しないものの,環境や体験も影響しているのではないかと述べられます.著者は生物学的精神医学を否定しているのではなく,事実に合わない仮説とそれに基づいた治療を批判しているようです.
本書の読みどころは膨大な文献に基づいた議論で,非常に説得力があります.「うつ病はカウンセリングで治すんでしょ?」と思っている方にはお勧めしませんが,精神医学にある程度知識と興味があれば,一般の方でも面白く読めると思います.
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46 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By サイケデリック探偵団 VINE™ メンバー
形式:単行本
私は現在、うつ病の治療を受けています。
その経験から少し意見を述べさせていただきたいと思います。
精神疾患を「脳」の問題か「こころ」の問題かで、
医師は二つの立場に分かれるといいますが、
たいていの医師は二つの立場の中間にいたいと思っているのではないでしょうか。
しかし、押し寄せる大勢の患者を診療時間内に診るには、
カウンセリングに時間を割けずに、
薬物療法主体の治療にならざるをえないというのが実状ではないでしょうか。
(ちなみに私の主治医は話をよく聞いてくれます。それだけで、身体的不調が緩和されることもあります。ただ、診察待ちの時間は平均三時間ほどです)。
一般に、精神疾患は社会的に孤立すると悪化するとされています。
その対策として「精神科デイケア」というものがあります。
私も利用していますが、その効果は大変個人差があるようです。
このように精神科医療というものは現在進行形で変わり続け、探求されている不確定の分野だと云えるのではないのでしょうか。
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