『妄想の了解不能な部分を詩的に理解することは、現実的な話し合いを可能にする』
いったい、この著者はどのような世界で格闘して、なにを乗り越えてきたのだろうか。
この言葉は、そう簡単には出てきはしない。苦悩と格闘を経て初めて口にできる言葉。
詩的に理解できるためには...この苦悩と格闘を経なければならないということ...
「この人はほんものだ」と思わせてくれるのは この著者の語り。(この本だけでなく)
経験してきた事実を積み上げながら、その中で感じてきたことを淡々と静かにしずかに
語る。
『カウンセラーとクライエントは対等である』、『医師と患者は対等である』...そんな基本中
の基本を思い起こさせてくれる。
「まだまだ...だね」...さりげなく...ほんとうにさりげなく、
そんな言葉を突きつけられているような気がする。