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明快に性行動を解析し、論理として発展させる過程に
感動すら覚えます。
生命科学、人間行動学に興味のある方にとって
必読の書といえるでしょう。
といっても、小難しい専門用語が飛び交っているわけではなく、
ポルノすれすれの描写による「日常の一幕」から人間の行動を読み解いていく。
その発見の衝撃は、きっとあなたの性行動をも変えてしまうほど。
後半の社会問題などの言及部分にはやや疑問点も残るが、男女二人の間の基本的な戦略の違いについては意を得るところが多い。
こんな本を性教育の時間に使えばいいのに、とはこの本を紹介した知人の弁。
セックスを考える人、必読の本と言える。
そもそもこの本の前提として、いかに自分の遺伝子を後世に多く残すか、
これが受精戦争という戦いのメカニズムでの勝利を示すという価値に基づいています。(生物学上の価値感として)
各ケーススタディを総括すると、男女ともにその時期の継続的性行動、その日の
出来事、生殖に対する身体的な準備の出来具合い、などの要素から、われわれの
見えないところで身体の各機関はより優秀な自分の子孫を後世に残すために、
あらゆる工夫を行っている、ということ。
また受精につながらない性行動も全て子孫繁栄のためにいろんな意味がある、と
いうことを身体の器官の動きから解説しています。
論文の結論付けとして、配偶者以外ともうけることのできる子供を、子孫繁栄戦
略の成功結果として、評価していたりします。
過去の経験と照らし合わせると、確かに個別の細かいシーンでは、
「あぁ、そういう遺伝子プログラムでああいった、説明できない感情になってい
たんだ。。。。」といった検証っぽい発見はいくつかありました。
でもそれは雑学レベルのもので、やはり学術論文ですからどうにもとっつきにく
さは残ります。科学的実験と検証に基づいているので、説得力はあるし、嘘やでっ
ちあげも無いだろうな、とは思うのですが。。。
知識としては「なるほど」でした。知らなかったことも多かったので、勉強になりました。
この辺の周辺知識について興味がある方は読んでみても良いのではないでしょうか。特に自分の男女の価値観について大きな啓蒙をしてくれる、と言う本ではないのでその点はご注意を。
あくまでも科学的な事実を説明している本です。
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