登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
音を譜面で残すように、、,
By
レビュー対象商品: 米朝よもやま噺 (単行本)
西欧音楽は楽譜という手段で何百年前に作られた音が残され、 現代でもそれらは再現される。 が、日本の多くの邦楽や芸能は記録されず 口から口への伝承という方法をとってきた。 それを習得した人が亡くなると、 その伝わったものも消えてゆく。 一旦消滅したものを復興するのは 並大抵の労力ではない。 その苦心を知っている彼は 自身の中にある物全てを 現代のいかなる方法をも駆使し、 出来る限り記録しようとしている。 この本はその一つである。 先の世で必ずこれを手にし、 ありがたく思う人々が出てくるのは間違いない。 これはそういう種の文献である。
1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
20世紀上方落語の歴史入門,
By 平方直樹 (32a Newton Road, Brent, London NW2 6PR UK) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 米朝よもやま噺 (単行本)
上方落語の重鎮であり、戦後壊滅しかけたそれの復活に力を注いだ三代目桂米朝のエッセイ集。 実際はABC(朝日放送)・ニッポン放送で放送されている自身のラジオ番組 『米朝よもやま噺』を朝日新聞社が文章に起こし、アシスタントの部分を抜く などしてエッセイ調に焼き直して大阪本社夕刊に連載している『米朝口まかせ』 として連載されていたものを単行本にしたものある。 正直言って戦前戦中戦後にかける上方の落語家や芸人のことは全くわからず、 辛うじて米朝をはじめ、笑福亭松之助や桂ざこばなどの顔と名前が一致する 程度ではあるが、師匠の喋りが良かったのか、それとも編集者の力量かは 分からないが、結果的に『上方落語の歴史入門』のようになっており、落語 初心者が手に取って読んでも大丈夫な内容になっている。また、ラジオ番組の Webに、師匠が喋った内容を文章に起こしたものがあるので、興味があるなら そちらも読まれることをおすすめする。
5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「桂米朝」という芸人の存在感が浮き彫りに,
By
レビュー対象商品: 米朝よもやま噺 (単行本)
自らの芸についてはほとんど触れていないのに、師匠の桂米団治をはじめとする故人の想い出、六代目(笑福亭松鶴)ら噺家仲間との交流、個性的な弟子達や子息である小米朝のエピソードを語ることで、「桂米朝」という芸人の存在感が浮き彫りになっている。これだけの人物が長生きしてくれているっていうことがありがたい。しかも、本人のなかに“(先人の芸を)残そう、(次代に)伝えよう”って意思が明確にある点にも頭が下がる。芸って、結局、人ありきで、人から人へ伝えていくしかないもんな。もちろん表面的な芸風を似せることになんか意味はないし、そんなんだったらいっそ、テープやCDを聴きゃいいんだけど、生身の人間から人間へ“何か”が受け継がれていくのが面白いんであって。それにしても米朝一門は、可朝、枝雀、ざこば、吉朝、南光、吉弥と、正統派から破天荒な芸人までヴァラエティーに富んでいて、こういうところも米朝の凄さだと思う。 最近は、東西落語研鑽会や天満天神繁昌亭の盛況、朝ドラ「ちりとてちん」で、上方落語がかなりキテると思うけど、ブームで終わるかどうかは人次第、噺家次第だもんなぁ(ちなみに、「ちりとてちん」はここのところ、上方の噺家が東京でやるときの、格好のまくらのネタになってるけど、ドラマとしてはここ数年の朝ドラの中ではダントツの出来だと思う)。 もとい、この「よもやま噺」、ひとつのネタが2ページ完結で読みやすいのと、貴重な写真が満載で、なかなか充実していると思う。ひとつ難を言えば、最後が尻切れトンボな感じで終わるので、「あとがき」的な要素があるとスッキリ出来て良かった。まぁ、米朝師匠にまだまだ長生きしてもらって、続編に期待ですな。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
|
|
|
|