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米国製エリートは本当にすごいのか?
 
 

米国製エリートは本当にすごいのか? [単行本]

佐々木 紀彦
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (37件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

スタンフォードで見たエリートたちの真実

サンデル教授が大人気の日本。
米国留学ブームに沸く中国・韓国。
世界中で、ハーバード、スタンフォードなどトップ大学への需要が爆発している。

だが、われわれは米国のエリート教育とエリートたちについて多くを知らない。
「米国の一流大学は、どこがすごくて、どこが見掛け倒しなのか?」
「米国エリートたちのもつ、強みと弱みとは何か?」
「日本は彼らから何を学ぶべきで、何を学ぶべきでないのか?」

スタンフォードでの留学経験と
記者としてのリサーチを元に
エリートたちの生態を描く。


●著者からのコメント

よく「政治家のレベルは、国民のレベルに比例する」といわれます。
しかし、私はこの意見にはくみしません。
確かに、米国や英国は優秀なリーダーを生んでいますが、両国の国民が、
日本に比べてそんなに優秀とは思えません。

では、なぜ両国の指導者のクオリティはこうも違うのでしょうか。
その答えは、「エリート育成システム」にあるのだと思います。
日本は、リーダーの出現を天に任せているため、
優れたリーダーを継続的に生むことができないのです。

日本人にはポテンシャルが十分にあります。
大事なのは、エリートを選び出し、育て、
競争の中で、偽物のエリートをふるい落とすシステムです。
その新たなシステム作りにあたり、
米国のエリート教育は格好の教材となります。


新時代のエリートとなる人々、その育成に携わる人々が、
本書から何かの示唆を得てくれれば、それに勝る喜びはありません。

内容(「BOOK」データベースより)

優れたリーダーが出てこない日本。今の日本に必要なのは、新時代のエリートを生み出す「エリート育成システム」である。しばしば日本のお手本としてあげられる、米国のエリート教育。日本はそこから何を学ぶべきで、何を学ぶべきでないのか。本書は米国製エリートたちの強みと弱みを検証し、これからの日本が進むべき道を示す。

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2011/7/8)
  • ISBN-10: 4492223134
  • ISBN-13: 978-4492223130
  • 発売日: 2011/7/8
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (37件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
65 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
スタンフォード大学大学院で修士号を取った経験から、エリート教育の場としての米国大学院教育の特徴を紹介し、そこに集う各国の留学生やアメリカ人の国民性、米国エリートの思考や国家戦略との関係といった幅広いテーマについて考察している本。

著者によると、米国の大学・大学院教育は、授業のクオリティは必ずしも高いというわけではないという。特に数学のレベルは低い。しかし、平均以上のエリートを生み出すために、以下の3つの能力をバランスよく育むようにできている。
・多くの知識や経験があること(インプット)
・多くの知識や経験をうまく整理し、つなげる能力があること(プロセス)
・整理された知識、経験をうまく発信する能力があること(アウトプット)
このため、連日膨大な読書及びレポートの課題が出され、プレゼンテーションや少人数教室でのディスカッションが行われる。キャンパスは大きいがちょっと退屈な環境の中で、ハードワークに日々を過ごして時間管理やプロジェクトマネージメントのスキルまで身についてゆく。

中国や韓国からの留学生が大変な数にのぼっている実態も説明している。著者も、歴史問題で多少やりあったらしい。日本の過去についての説明として正確とは思われない文書が英語になっていて、さらにそれが証拠として講義で引用されることもあるようで、その経験から日本は重要資料の英訳を進める必要があるとしている。一方で、原爆投下の是非といったことでもタブー視せずにオープンに議論しようとする姿勢は高く評価している。

特に後半は米国の大学や大学院についての説明から離れて、国際政治、歴史との向かいあい方、愛国心、日本のエリート教育のあり方、非ネイティブとしての英語力を極める重要性、留学で得られるメリット、一流の「頭でっかち」になる方法といった内容について、著者が現地で経験したことや考えさせられたことから発展させた各種提言や自身の考えを披露している。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
話は面白い。 2011/11/15
 私はこの著作を読んで改めて、日本の大学における、読書・レポート・プレゼン・ディスカッションの少なさを痛感した。大学生である私は、同志や教授と組んで自主的に今後これらをやっていこうと考えている。
 この本から学んだことも多かったが、この本は話が本筋から飛ぶことが多すぎる。話の内容は面白いから飽きないのだが、まるで居酒屋で話しをしているようである。章レベルでも本書の目的とのズレを感じるところがある。もし、このタイトルに惹かれたのなら、第1章を読めば十分である。
このレビューは参考になりましたか?
67 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書はタイトルこそ「米国製エリートは本当にすごいのか?」と、あたかも米国エリート論であるかのような印象を受けるが、米国製エリートの実体についての記述は思ったほど多くない。中身の大半は慶應大学湘南藤沢キャンパスの総合政策学部を出た著者が東洋経済新報社に入社後、休職して留学したスタンフォード大学院留学体験記と、そこで感じた日米差異論、留学体験を通じて著者が感じた日本論となっている。

「米国製エリートは本当にすごいのか?」という問いについては、著者の結論はあいまいだ。確かに大量の書物を読まされることで「知的体力」「知的筋力」が「平均的に」エリート大学の学生に施されるという点で「すごい」ということになるのだが、それ以上に「すごい」という点は、どうもあんまり見当たらないようだ。また日米のエリートの資質については、はっきりと「大差はない」「特にトップ層の資質は概ね同じ」と結論付けている。英語で早口で自信たっぷりに(傲慢に)自己主張するから、最初のうちは気圧されるが、耳が英語に慣れ、よくよく聞いてみると「たいしたことを言っていないことに気がつく」のだそうだ。

学生の資質、とりわけ日本のトップ大学の学生の資質には日米ともに大した差異は無い。そういう意味で、日本の受験戦争はしっかりと機能しており、優れた学生を選抜する役割をしっかりと果たしていることが分かる。それでも日米の大学格差、とりわけ日米の政治リーダーの資質には大きな懸隔がある。これには、むしろ大学を取り巻く空気、社会全体を覆う価値観の差異が大きいと著者は言う。とりわけ米国のすごいところは「自身の過ちを素早く把握・分析し、それを知識として後世に引き継いでいく力だ」という。これは野中郁次郎氏の名著『失敗の本質』でも指摘されていることだが、大いにうなづけるところだ。米国では2008年の時点でイラク戦争を大学の講義で取り上げ「なぜ占領政策がうまくいかなかったのか」「大量破壊兵器がイラクに存在するという誤報がまかり通ったのか」などがジャーナリズムのみならずアカデミズムでも盛んに取り上げられ、膨大な資料や論考を読みこんだ上で侃々諤々と議論が重ねられ、そこから教訓を導き出そうとされていたそうだ。日本ではこうした議論はなかなか起こらない。まず身内のかばい合いの意識が強すぎて「これを話すとあの人を傷つけることになる」と考えるのか、ヤバイ話は墓場まで持ってい行くことになって誰も真相を語らないし、まして失敗から教訓を学ぶことなんて出来なくなってしまう。こうした日本の風土を象徴する人物として著者は瀬島龍三をあげる。大本営参謀として日本の戦争指導の中枢にいて全てを知悉する立場にありながら、最後まで「美しい自慢話」だけして肝心なことを一切語らずに鬼籍に入った瀬島を、自己弁護に傾きがちながらも懸命にベトナム政争の失敗の教訓を語ろうとしたロバート・マクナマラと対比させる。日本の大学でも是非「日本はなぜ第二次世界大戦に負けたのか」「大蔵省はなぜバブルの処理に失敗したのか」「なぜ日本は20年も失われたのか」な、日本の将来の教訓になるようなテーマを学生たちが徹底討論出来るような機会を作って欲しいと訴える。

日本では議論というものが成り立ち難い。そもそも論者が批判を受けつけようとしない。日本では批判はそのまま「人格攻撃」と受け取られ、一旦相手を批判すると相手が根に持ち、以後、面談すら敵わないとなりがちだ。だから議論は常にすれ違い、相手を正面から論破するような対談はそもそも成り立たないし忌避される。議論がかみ合わないから結論は出ないし、「痛み分け」「喧嘩両成敗」となる。しかも源氏と平家に分かれて双方の陣営を罵倒し合う(ただし特定個人を対象にすることは、なるだけ避ける)から、議論は往々にして「神学論争」になりがちだ。現実から遊離した神学論争が日本で頻発するのは、相手のメンツを保ち双方気づ付かないようにする為の知恵なのではないかとさえ思われる。

先に著者が訴えた「大蔵省がなぜバブルの処理に失敗したのか」という議論さえ、日本ではいまだに決着がついていない。そもそも大蔵省も日銀も忌憚のない意見を述べる人がほとんどいない。しゃべっているのは榊原英資のような電波学者だけだ。最近では不良債権処理そのものが間違いだったとする元興銀マンの自己正当化の居直りとしか思えない『不良債権処理先送りの合理性』などという本さえ出ている始末だ。「批判をむしろ歓迎し自分の議論の欠陥をそれで補強する」と考えるのが一般的な米国との落差は歴然である。」

良い議論を展開する能力を料理人の能力に例えて1)良質な知識と情報(良質な素材)2)知識・情報をまとめてクリエティブかつ論理的にまとめるセンス(調理能力)3)対話のスキル(出来上がった料理を批評してもらい改善に生かす力)とする著者の視点も秀逸だ。とりわけ重要なのは「良質な知識と情報」で、料理の出来栄えの9割が素材で決まるように議論の優劣もベースとする知識・情報の質が左右すると著者は言い切る。この点で寂しいのが、ネットウヨのスター元航空自衛隊航空幕僚長の田母神俊雄で、著者は田母神論文を「信頼性が高いとはいえない文献から、自分のイデオロギーに合う、都合のよい記述だけを盛り込んだ作文」にすぎないと喝破し、「自衛隊の高官が、こんな杜撰な主張をしていては中国韓国に歴史を歪曲するなと言えなくなる」と切って捨てる。SAPIOや正論、WILLに掲載されている論文の大半は著者が言う通り「あまりにもクオリティが低い」と私も思う。

他にも著者の指摘には面白いものが多い。例えば全共闘世代のジジイが最近の日本の若者の米国留学生数が減少傾向にあることを指して「日本の若者が内向きになっている」などと説教するが、著者は「それは違う」と言下に否定する。なぜ日本の若者がアメリカに留学しなくなったかと言えば、少子化の影響が一番大きいのだが、それに加え「日本が豊かな成熟国家になって、アメリカの生活を羨ましいと思わなくなたから」が一番大きいという。実際、スタンフォード大での2年間の生活について「田舎なので勉強するにはもってこいだが、死ぬほど退屈」と言い切っている。

韓国人がなぜ米国に留学したがるのかの原因分析も面白い。韓国には良質な就職先(医師、弁護士、高級官僚、サムスンなどの一流企業)に就職できるのは同世代の5%のみで、後は月収88万ウォン(7万円)のフリーターみたいな仕事しかないそうだ。いわば韓国にはソニーとトヨタと新日鐵以外会社がないみたいなもんで、だから上の上からあぶれた準秀才たちは祖国を捨ててアメリカに走るんだそうだ。

著者は日中関係の将来を楽観していない。「経済相互依存が高まれば戦争は起きない」などということはありえない。むしろ人間関係と同じで親しくなればなるほど相手の嫌な面も見え、反発も高まるものとし、もし経済関係が深まれば戦争をしないのであれば、なぜ日本が米国に宣戦布告したのか説明できないと喝破する。

ネイティブ並みの英語を目指すのではなく、ノンネイティブの英語を目指せとか、文章を暗記して英作文能力を磨けとか参考になる話も多い。一読をお勧めする。
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最近のカスタマーレビュー
後半は著者の主張。前半部分が主題部分。
タイトル通りであり、後半は正直退屈。
前半は米国におけるエリート教育の一端を垣間見た著者のレポートという印象で、この部分は参考になる。... 続きを読む
投稿日: 29日前 投稿者: TakahiroPE
日本の経済メディアの論調をぜひ超えた!一言を
章立ての構成に、日本の経済メディアっぽさが溢れてますね。
最後に「日本人エリートの未来」。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 岩田 祐一
広く知識が得られ、読みやすい
批判もありますが、日米の比較を様々な角度から分析(意見)されています。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: BM
賛否をまとめてみた
2012/02/14時点で本書には34件のレビューが掲載されている。星4つ以上が約6割と概ね好意的に評価されているものの、2割近くの人が星1つまたは2つをつけてい... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ソース焼きそば
世界のトップを走る米国の大学を知る。
世界ランキングが上位であり続けるアメリカの大学について、スタンフォード大学大学院で2年間学んだ著者の体験と資料から、その実態を知る上で、とても貴重な1冊です。続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ビタミン・トム
思い込み 相当あって 星3つ
1.内容... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 清高
米国のリーダー育成の観察結果を述べただけでなく、日本式のリーダー育成の方法も語った本
1時間程で読める内容の薄いビジネス書が溢れている中で、
内容の濃い、骨太の本です。

リーダー不足の日本は、... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: キャリー
バランスのとれた米トップ大学入門書
米国トップ大学と留学事情を俯瞰できる良書です。ジャーナリストらしい客観的視点と、実際にスタンフォード大学院に留学した経験からの視点が両方入っているのでバランスがと... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: たく
大学教育を通し米国の価値観を綴るエッセイ
... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: blackstar
岩瀬大輔氏の方が上かな
スタンフォード大学に留学経験のある著者が、米国留学について述べた本。思いつくままに概要を幅広く述べており読みやすい。根拠がはっきりしていて、論理的な記述が多いが、... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: カツトップ
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