本書は小野氏が自らの「不況理論」を、民主党代表の菅直人氏、野村総合研究所主席研究員のリチャード・クー氏、東京大学教授(社会経済学)の松原隆一郎氏らにぶつけて議論し合う対談集である。対談を企画したのはロック・ミュージックを基軸に先端カルチャー情報を発信する雑誌や書籍を発行するロッキング・オン社。大衆文化の中から時代の実相を切り取る試みが支持されている雑誌「SIGHT」に連載されたものだが、同社30年の歴史で経済本を刊行するのは初めてだという。
仕掛け人はカリスマ的人気を誇る音楽評論家の渋谷陽一氏。渋谷氏が編集長を務める同誌では、「書店は経済本・ビジネス本で溢れ返っているが、実際読んでみると、玉虫色の結論で終わっているものがほとんどだ」とコメントする。「カネへの信仰を断て」「なぜ誰も間違いに気づかないのか」など直球のコメントが飛び交い、経済再生議論に新鮮な一石を投じている。
(日経ビジネス 2003/04/28 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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