昨日、東洋大学の新記録ずくめでの圧倒的なパフォーマンスを見た後、タイムリーに書店でこの本を発見、早速手にとって読んでみる。三大学生駅伝のなかでも圧倒的な知名度と、もはやお正月の国民的TVコンテンツとして定着している「箱根駅伝」を様々な角度から分析した「駅伝ガイド」である。箱根駅伝といえば2日間に渡って、往路・復路を10区間に分け、1〜10迄のそれぞれに状況や地形や意味合いの異なる区間での戦術や戦略を考えるのが難しくもありあり、またそれが(見ている方としては)面白くもある、中々に奥深いモノだと実感できる。「10人が襷を繋ぐ」というのが駅伝の最大のテーマでもあるために、その10人がどう走るのか、走らせるのか。マラソンであれば個人競技であるからして、途中棄権しても個人の問題であるが、この「10人が繋いで1つの作品として完成する」とでも言えようところに、その最大の難しさがあり、その作品が完結した時に感動が生まれるわけである。それはこの中での東洋大、早稲田大、駒沢大、の現代3強の各監督のインタビューでも語られていることからも理解できる。その他、留学生をどう考えるか?や、「宣伝効果」としての箱根駅伝の意義等々、箱根は終わってしまったが、「後解説」としてその余韻を楽しむことのできる駅伝好きにはお勧めの作品である。暗くなりがちな世相の中で、やはり損得勘定無しでひたむきに努力し、チームのため、自分のため、そしてそれぞれの想いに向かって走る姿というのは、やはり清々しくもあり、見ていて、とても心地のよい充実感を与えてくれるものであると思う。やはり、年が改まって直ぐに行われるこの「箱根駅伝」が国民的に好意をもたれるのも納得できる。