箱根塔之沢の老舗温泉旅館の福住楼に友人に誘われて初めて訪れた時の驚きは、いまだに忘れられません。
遥か昔の日本の旅館、いやむしろ日本そのもの、にタイムスリップしたように感じられたのでした。
その名物女将が語るお話の数々は、それ以来ごくたまにしか行けないのですが、静寂で年輪を重ねた歴史の重厚さを感じさせる建物の雰囲気を、この本を通じて思い出させてくれました。
箱根観光の紹介TVCM等でもよく取り上げられるこの旅館ですが(円形のお風呂や広々とした大広間)、旅館の表面的な美しさだけでなく、その美しさをかもし出している歴史的な背景を知ることで、より一層老舗旅館の老舗たる理由(歴史の重み)が分かるきがしました。