本書は、週刊新潮に連載のコラム「管見妄語」(カンケンモウゴ)の2010年6月〜2011年6月分を1冊にまとめた本です。「管見妄語 大いなる暗愚」に続いて出版された本です。
比較的大きな文字で行間や余白をゆったりとった体裁で1話3〜4ページという短い字数のコラムです。
著者の藤原正彦氏は、「若き数学者のアメリカ」や「国家の品格」などでよく知られた人であり、数学者でありながら文学的なセンスをもった人です。外国の一流大学での研究生活の経験をもち、日本人としての矜持や武士道精神を大切にする考え方をお持ちです。
本書は、そんな著者らしく短いコラムの中で、政治や経済や日本のあり方など多彩なテーマをあざやかに論評しています。きりりと背筋を伸ばしたような姿勢を持ちながら、ユーモアが随所に顔を出す名文が多く、ためになって楽しめます。
また、生活の中での奥様との楽しいやりとりのエピソードもいくつかあり、とても楽しんで読ませていただいました。
とても優れた本であり楽しんで読めたので、「管見妄語 大いなる暗愚」も読んでみようと思いました。