本書の最大の特長は、灘中、開成中、麻布中、ラ・サール中といった
最難関校の入試問題を、「中学入試の問題」としてではなく、あくまで
「パズル」として紹介していることにあると思います。
もちろん、そういった最難関校の入試問題は、かなり難しいのですが、
本書は易しい問題から始まり、少しずつ難しくなり、気付いたら入試
問題が解けている、という作りになっています。(たとえば、1問目の
慶應義塾普通部の問題には、ステップとなる問題が7題あります。)
題材となっている入試問題は、どれも「難しいけれど、面白い」という
ものばかりです。また、たとえば「灘中の問題が解けた」という経験は、
大人が思っている以上に、子供にとっては達成感がありますし、自信
にもつながります。
私は中学受験生に算数を教える仕事をしていますが、本書のような
「入試問題を題材とするパズル教材」を活用することで、難関校入試
で要求される「柔軟な思考力」は、効果的に高められると思います。