1998年に出版された旧版『
筒美京平の世界』と、基本的には同じラインで編集・構成されたデータブック(旧版の方のレビューもご参照ください)。和田誠さんが装丁を手がけられた表紙―裏表紙のイラストも、すごくいいです―をめくってすぐのところに、京平さん、そして橋本淳さんの言葉が左右見開きで載っていて、なんだかわかんないけどこれが「ドーンと来た!!!」、という気分にさせてくれる。
そして、なんといっても今回は、シングルのジャケットがすべて、カラーで紹介されている。これは相当に大きい。
旧版には載っていた、京平さんが一定数以上楽曲を提供したアルバム・ジャケット群の写真はすべて割愛され、データ面での抜けやミスもあることはあるのだが、可能な限りよい状態のものを、しかもWジャケットの両面・バージョン違い・そして8cmCDシングルのジャケ裏面まで載せていたりする、このオールカラーのシングル・ジャケット絵巻―CMソングやレア盤のジャケットもカラーで紹介している。カラーページは紙質も印刷もいい―を前にすると、幸せすぎて、もう☆は5つしか考えられない。
テキストのページには、興味深く、また時には強く心をゆさぶるような読みものもあり、小西康陽さん、CKBの横山剣さんらが選んだ“筒美京平マイ・ベスト10”も楽しい。このあたりは一気に読むのもいいけれど、少しずつじっくりと読んでゆくのもいいかもしれない。
本書の中で渚ようこさんや西寺郷太さんも同様のことを書かれているが、オレが生まれた翌年である1966年からプロの作曲家として活動されてきた京平さんに対しては、そのサウンド、メロディーと共に成長し、育てていただいたも同然という、感謝の思いでいっぱいだ。
どうかこれからも、我々の心がときめくようなメロディーを、聴かせていただきたいと願っている。