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筑摩書房 それからの四十年 1970-2010 (筑摩選書)
 
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筑摩書房 それからの四十年 1970-2010 (筑摩選書) [単行本]

永江 朗
5つ星のうち 2.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

創業者古田晁の急逝から5年後の1978(昭和53)年7月12日、筑摩書房は会社更生法を申請、事実上倒産した。去るも地獄、残るも地獄。再建への模索は、はたして功を奏するのか。重厚長大な文学全集からペーパーバック(文庫・新書)の創刊へと舵を切り、営業と物流の大改革を断行しつつ、生き残りをかける。永江朗が描ききる、必死のドラマの40年。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

永江 朗
1958年北海道生まれ。法政大学文学部哲学科卒。約7年間、書籍の輸入販売会社に勤めたのち、フリーのライターに。現在、早稲田大学文学学術院教授。「哲学からアダルトビデオまで」を標榜する。ライフワークは書店のルポルタージュ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 377ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/3/16)
  • ISBN-10: 4480015175
  • ISBN-13: 978-4480015174
  • 発売日: 2011/3/16
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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 評者はこの版元に多少の義理があるので、もちろん買って読む。しかし、「社史」を非売品ではなく定価をつけて手前で売るのは、いくらなんでも厚かましい、と思うのは私だけであろうか。和田芳恵のほうは、すでに歴史的テクストとなって久しいから良しとしよう。ところが本書は、現役の社長がまえがきを、専務があとがきを書いているばかりか、文中にも社員・元社員の発言が多数収録されるという純然たる身内ものなのである。形式的な著者、永江が気の毒に思えるほど影が薄く、筆致も冴えない。
 版元や編集者に自らを語るべき何があろう。あるとすれば、その出版物が読者に囁くかもしれないかそけき声のみであり、それ以外にはない。自分から声を張り上げてどうするのだ。かくもナイーヴな夜郎自大や、謙虚と見えて実は過大な自己評価が、いまや数少ないまともな版元ですら疑われないのなら、もはや出版は終わっていると観念するしかない。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 「筑摩書房」という会社にどれほどの人が関心をもっているのかはわからないが,出版業に関わる人間にとっては,中堅出版社が以下に倒産に至り,そこから再生してきたかを原資料やインタビューから解きほぐした本書の内容は,非常に興味深いものであった。

 倒産に至ったのも,そこからの再生も,いくつかの明確な理由がある。その時代の社会的な動きも大きな要因ではあるが,そのなかでいかなる刊行物を出し,いかに経営的に安定できるかは,個々の出版社の時代を読む目,そしてその実力次第である。筑摩書房は「倒産」を契機に,出版社としての体質を改善させることができた。

 個別企画としての出版物としか読者は出合わないが,出版社の動向を左右するものは,紙型再版や大型企画の失敗,およびシリーズの刊行,ベストセラーの刊行など,大きな動きの中である。それらは単なる編集の「企画力」だけではなくて,営業・流通,制作的コストを含めた,総合的な力である。また,本書では企業を支える人に対する人件費の問題にも言及されており,まさに「筑摩書房」のありのままの姿が表現されている。

 いかなる出版社も,その刊行物の「文化性」と「採算性」との間で大きく揺れ動くが,継続していくためには「採算性」を無視はできない。しかし「採算性」だけでは出版社とはいえない。倒産から30年が経ち,筑摩書房の経営は安定してきているとはいえ,その「闘い」は今後もやむことがないだろう。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
昔読んだ『筑摩書房の30年』がそれなりに面白かったので手にとってみた。
前作には少なくとも客観的に、一つの側面からの、出版社の「歴史」が刻まれていた。

しかしこの「筑摩書房 それからの・・・」は単なる「社史」の自費出版に過ぎない。
こんなものを「選書」として出版するのは一体どういう感覚なんだろう。
これを読んで、かつての同社が持っていた良心がとうとう完全に消え去るのを感覚として体験した。

図書館で借りるのも時間と手間の無駄であろう。
同社の前途は暗いと見た。
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