子供は、みんな好奇心の固まりで、新しいことを学びたがっている、という著者の言葉が、とても心に響きました。自分には、小学生の子供がいますが、「早くしなさい。」「やめなさい。」「だめっ。」という言葉を何度子供に投げつけてきたことでしょう。そのたびに、子供の豊かな成長を育む好奇心や創造性を少しずつですが確実に蝕んでいたなんて・・・。この本に書かれていることは、多くの親たちにとって、衝撃的だと思います。著者のデンマークでの実体験に基づいて、理想を掲げて私塾を設立し、一歩ずつではあるが、子供たちとともに確実に前進していく関係者の姿勢には、感動を覚えました。さらに、単なる教育の本というだけでなく、この本が指摘している問題点の多くは、実は我々大人に対しても非常に示唆に富んでいます。人に創造的な仕事を気持ちよく行ってもらうための基本は、それが子供であっても大人であっても変わらないと思うからです。私の仕事は、教育関係ではありませんが、すぐに応用できそうなヒントをたくさん発見しました。 教育に携わっている人、子育てに悩んでいる親御さんだけでなく、「日本の社会は、なんかおかしい。」、と思っているすべての方々に、一読をお勧めします。