- 旅行ガイド本を探すなら「旅行ガイド・マップ」ページへ。旅行ガイド本の定番シリーズや地図、時刻表など情報満載。
- 【 講談社ストアはこちら 】 -累計750万部を突破した大人気コミック『宇宙兄弟』や、『のだめカンタービレ』や『ホタルノヒカリ』といった名作を次々と生み出した雑誌『Kiss』の20周年特集など今注目のタイトルや特集は講談社ストアへ。
登録情報
|
その旅の翌年、1904年には、河口慧海は再びインドに向う。ネパール、インドにおいて仏典研究に勤しんだあと、1914年に再びチベットを目指した。この旅を記録したのが本書である。しかし、河口慧海の死後長くこの記録は埋もれていたこともあって、この旅行の記録が刊行されたのはずっと後のことである。
さて、一回目の旅行から15年近くが経ち、世界の秘境チベットにも、かなりの変化があった。何よりもチベットが鎖国を解いたことによって、あるいは河口慧海の第一回旅行以来、日本人でチベットを訪れる者も増えたことなどもあって、チベット入りの困難さは大分和らいだといえるだろう。
勿論、山中での天候の急変により、あわや遭難といった危機にあったりしたことは、数多いが、それでも第一回の困難さからと比べると比較的楽であったようだ。
第二回旅行においては、植物採取を丹念に行ったが、この中から何種もの新種が発見され、その後の植物学に大きな貢献をなした。
又、これは第一回の時もそうであったが、景観の素晴らしさ、ヒマラヤの人々との交流などを、短歌に残しているが、第二回旅行記には、「雪山歌旅行」と称する部編を加えて、旅の困難さのみならず、ヒマラヤの絶景、その地に住む人々の暮し、人情をロマンを持って描写している。その、飾らないが真摯な文章は、当時のヒマラヤ山中の光景を、実に見事に描写しており、まざまざとその情景が目に浮かぶ。
夢とロマンの冒険談と言ってもよいかもしれない。第一回旅行と又、違った趣だが、大いに楽しめる旅行記である。
|
|