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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「もっと高く、もっと遠くへ」この願いが人々に希望を抱かせ、そして人類を進歩させる。,
By TiTo (名古屋市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
あの空に浮かんでいる月に行きたい。そして願わくば月の先、より遠くの世界へ行きたい。そういう想いを持っている人は本書を読みましょう、いますぐに。物語の舞台は私たちが現在住んでいる世界よりも少し未来の世界が舞台です。主人公たちはNASAやソ連といった大国の政府機関に所属するエリートではなく、ごく普通の民間企業に関わる人々。そして、「第六大陸」では荒唐無稽な技術が描かれていません。実現可能に思える技術による月の開発が描かれています。読んでいてワクワクしました。作者の小川一水は良く取材しているので、作中に描かれていることは実際に現実でも起こりうるのではないのかと思いました(もちろんSFなので適度な嘘、Fictionが盛り込まれています)。 19世紀、かつて人類はジュール・ヴェルヌの月面への旅行物語を読んで月へ行くことを夢みました。一方、現代に住む我々は「第六大陸」を読んで地球以外の星に住むという夢を見ます。近い将来、本書を読んで地球を飛び出していく人々が現れることを私は希望します。 月にロマンを抱いている人、科学技術に対して興味のある人、困難な開発を成し遂げる技術者に惹かれる人は本書を読みましょう。本書はそんな想いを満たしてくれるオススメのSF小説です。
14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
月へ行く動機,
By
レビュー対象商品: 第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
小川さんの作品は、ともすればありがちな青臭い物語に回収されがちですが、今回の展開は、とっても奥深い感じがしました。妙ちゃんの月へ行こうとする動機が、この物語のキーの一つですが、お父さんが告白するシーンは、とても美しかった。過ちに気づけば人は変われるものですからね。できれば、この辺のお父さんの心の動きをもっと表現できると、個人的にはよかったと思うのですが。個人的には、氷の心を持った月への事業体をほとんど一人で運営するムーンプリンセスの酷薄さのオーラが好きだったのですが、その氷の心が解けたほうが、彼女にしてみれば幸せですよね。ちょっと残念ですが。にしても、これは傑作ですね。数年後の近未来を対象に、民間企業が月へ行くための、技術的・法律的等様々なシュ!ミレーションがなされています。特に宇宙資源利用に関する国際協定やデブリ処理、宇宙船を打ち上げるにかかるコストとその回収の問題。ともすれば、既に月に木星に都市があるという前提で話が進む従来のSFにはない視点ですね。僕は、まじで星5つの花丸です。小川さんのこれまでの『書いてきたもの』の総決算の一つではないでしょうか。久しぶりに読んで、よかったという気分を満喫しました。ちなみに、ラストも感動的。 評論家の方があとがきで書いておりましたが、この作品のキーは、今人類が、月へ行く1動機と2技術法律投資的な条件を、いくつモノ視点でシュミレートしているところですね。ああ、こんな情報提示されたら、自分で会社作るなり、会社で変な企画あげたくなっちゃうよ(笑)。
10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
惜しむらくは,世界設定の中途半端さか,
By インドア派 (神奈川県在住) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
面白い小説です,星3つにしたのはもう少し頑張ればもっと面白くなったように思ったからです。お勧めしたい作品です。良かった点 悪かった点 いじょ。
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