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第二阿房列車 (新潮文庫)
 
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第二阿房列車 (新潮文庫) [文庫]

内田 百けん
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ただ列車に乗るだけのための内田先生の旅は続く。「汽車が走ったから遠くまで行き著き、又こっちへ走ったから、それに乗っていた私が帰って来ただけの事で、面白い話の種なんかない」。台風で交通が寸断する九州では、なぜか先生と弟子の「ヒマラヤ山系」が乗る汽車だけはちゃんと走り「無事に予定通りに行動しているのが、相済まぬ」。悠揚迫らざるユーモアに満ちた、シリーズ第二弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

内田 百〓@6BE1@
本名・内田栄造。別号・百鬼園。岡山市に酒造家の一人息子として生れる。旧制六高を経て、東京大学独文科に入学。漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。東大卒業後は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。1934(昭和9)年、法大を辞職して文筆家の生活に入った。初期の小説には『冥途』『旅順入城式』などの秀作があり、『百鬼園随筆』で独自の文学的世界を確立。俳諧的な風刺とユーモアの中に、人生の深遠をのぞかせる独特の作風を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 248ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/10)
  • ISBN-10: 4101356343
  • ISBN-13: 978-4101356341
  • 発売日: 2003/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 先人は、速くて快適な旅の幻を未来に思い描き、今それに乗る我々は
先人の時代ののんびりとして不便な旅を幻として憧れる。我らの旅は座
席も共用空間も快適で、要する時間とて空中を飛ぶのにさして劣るもの
ではない。しかし、食事の趣きは甚だ殺がれ景色も又た何処も似たよう
なものが続くだけでなく、それは車窓を忽ち流れ去り心に留めるなとい
わんばかりである。五感の全てで異郷を感じんとしても車窓は開かず、
まるで護送されるが如きものである。
 ならば再び阿房列車に乗って幻の中より豊穣なる人生を学ぶしかない
ではないか。現と幻の境を知った者の特権を独り占めしては申し訳がな
いので、ここに再び阿房列車への御乗車お薦めすることにする。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
戦後すぐの日本の復興していく様子や、新幹線が開通する前の列車事情が垣間見れる。九州の八代までなんと遠いことか。九州新幹線が開通して、新八代駅までできてしまった今、百けん先生のした旅は気の遠くなるような昔のこととなった。だが、その長い旅の間にゆったりと流れる時間、それも捨てたものではない。車窓を眺めなから飲む、魔法瓶にいれて来たあったかいお酒や、食堂車のごちそう、なんだかとても美味しそうだ。飛行機や新幹線が便利になった今だからこそ、こういう旅がしてみたいと、ため息をつきながら読んでしまう一冊。巻末の鉄道唱歌収録がまたいい!
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
理系的 2005/11/11
形式:文庫
表現はすばらしく、叙情的であり、また、端的で凄烈でも有り、非常にバランスが取れていて、作者が楽しんでいるのが良くわかる。話は、前後したりもするが、概して論理的で、理系人といった感じさえ受ける。多くのことを学べる良い作品だと思う。
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