二人とも知名度が高く、実力者でもあるので、ところどころに含蓄に富むコメントも見受けられる。しかし率直に言って、二巻の書籍としては中身が薄い割に値段が高すぎる。題名の「第三次世界大戦」もミスリーディングである。それが起こるリスクを外交の専門家として分析するのではなく、「今、第三次世界大戦が既に起きているという思考実験」に終始しているからだ。抜けしゃあしゃあと本の題名に持ち出す、出版社の不誠実な商業主義に反感を覚える。
「世界恐慌でこうなる」の巻はもう一方の「新・帝国主義で・・・」と比べて専門性が低く、陳腐あるいは浅薄な議論の垂れ流しが延々と続く。このお二人のファンなのでどうしてもという方は、もう遅いかも知れないが「新・帝国主義」の巻のみを購入することをお薦めする。